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『夜廻』開発陣の『ほの暮しの庭』、欧米版が10月27日発売 村人の会話が恐怖に変わる

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NIS Americaは、日本一ソフトウェアの生活シミュレーションゲーム『ほの暮しの庭』を、欧米版タイトル『Village in the Shade』として2026年10月27日に発売する。『夜廻』シリーズのスタッフが手がけた作品で、穏やかな田舎暮らしの中に、村人の不穏な会話や理由の分からない掟を通じた恐怖を織り込んでいる。対応プラットフォームはNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、PC(Steam)。NIS Americaの公式オンラインストアでは限定版の予約を受け付けているが、通常版の価格は発表されていない。
■欧米での発売日と限定版の詳細
NIS Americaは、日本一ソフトウェアの『夜廻』シリーズのスタッフが手がけた生活シミュレーションゲーム『ほの暮しの庭』について、欧米版『Village in the Shade』を10月27日に発売すると発表した。
生活シミュレーションとホラーをひとつの作品の中で共存させた本作は、ハロウィンの4日前に米国と欧州で発売される。日本では2026年7月30日に発売され、8月10日までに国内累計販売本数15万本を突破した。
欧米版の対応プラットフォームはNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、PC(Steam)となる。
NIS Americaのオンラインストアでは、限定版が89.99ドル(約1万4300円、1ドル=159円換算)で予約受付中だ。限定版にはゲーム本編のほか、コレクターズボックス、アートブック、デジパック仕様のオリジナルサウンドトラック、ペグ式アクリルスタンド、エナメルピンバッジ5種、ステッカーシートが含まれる。Nintendo Switch 2版は、通常版と限定版のいずれもゲームキーカードで提供される。
■どのようなゲームなのか?
『ほの暮しの庭』は、穏やかな生活シミュレーションらしい場面から始まる。山の中をさまよっていた幼い主人公が、日本の山奥にある集落「彼ヶ津村(かがつむら)」の人々に保護され、この村で新たな暮らしを始める。
主人公は村に住むことを認めてもらう代わりに、村のために働くことになる。プレイヤーは土地を耕し、野菜を育て、家畜を飼い、釣りや狩りをし、家具を作りながら日々を送る。桜の花びらが舞い、近所の人々が立ち止まって言葉を交わし、夏には祭りが開かれる。視覚表現とゲームシステムのどちらを見ても、『Stardew Valley』や『牧場物語』の流れをくむ生活シミュレーションゲームである。
しかし、彼ヶ津村には古くから伝わる「八つの掟」がある。「見知らぬ者に近づくな」「失った物を探すな」、午後11時以降は外出してはならないという決まりなど、理由の分からない掟が主人公に課される。
これらの掟は、雰囲気を演出するだけの設定ではない。『夜廻』シリーズを生み出した開発陣が設計したホラー要素の根幹であり、村の日常や住民との交流、夜の探索に結び付いている。掟を破れば、何か恐ろしいことが起きるかもしれない。
開発責任者の勝又美桜氏は、日本での発売前に行われたインタビューで、本作の設計思想を説明している。プレイ時間の約8割は生活シミュレーション部分となり、ホラー要素はモンスターや残酷描写だけでなく、プレイヤーがふと耳にする村人たちの会話にも表れるという。
勝又氏は「ゲームの重要な要素のひとつは、すれ違いざまに村人たちの会話を耳にした後に感じる不安です。『今のはいったいどういう意味だったのだろう』『聞いてはいけないことだったのではないか』と思わせるようなものです」と語っている。
■物陰ではなく、会話の中に潜む恐怖
開発陣が明確にそう名付けているかどうかは別として、本作の不穏さは、フロイトが論じた「不気味なもの」に通じる。親しみのあるはずのものが、説明のつかない形でどこかおかしく感じられる体験だ。
『夜廻』シリーズでは、かわいらしく子供らしい絵柄で描かれた異形の存在が不気味さを生み出していた。一方、『ほの暮しの庭』では、より静かな要素から不安が生まれる。話の辻褄が合わない隣人、誰も詳しく説明しようとしない風習、存在理由が明かされない村の掟などだ。
この構造により、本作は生活シミュレーションにホラーを後付けしただけの作品とは異なるものになっている。不安感は生活シミュレーションの中核的な仕組み、特に村人との交流や関係構築を通じて生み出される。また、生活シミュレーションに見せかけたサバイバルホラーでもない。
『夜廻』シリーズ3作すべてでディレクターを務め、本作で企画・ゲームデザインを担当した溝上侑氏は、インタビューでその違いを次のように説明している。
「一口に『ホラー』と言っても、さまざまな作品があります。私たちのゲームが提供するのは、例えばジャンプスケアや血が大量に噴き出すようなホラーとは少し異なる怖さです。代わりに、人間に対する恐怖と、秘密に対する恐怖に焦点を当てています」
日本のフォークホラーの伝統も、本作を説明するもうひとつの要素だ。人里離れた土地、代々受け継がれてきた禁忌、そして、その共同体の風習には過去の出来事に由来する何らかの理由があるのではないかという暗示。こうした要素が、彼ヶ津村の構成にも組み込まれている。
彼ヶ津村に伝わる八つの掟は、単なるホラー演出の記号ではない。「なぜ、このような掟が存在するのか」「掟を破れば何が起きるのか」という疑問そのものが、村の秘密へとプレイヤーを導いていく。溝上氏と勝又氏は、受け継がれてきた不穏さを土台に、穏やかな田舎暮らしのサイクルが成り立つ生活シミュレーションを作り上げた。
■夜間システムの仕組み
ゲームの夜間パートは、『夜廻』シリーズのプレイヤーにはなじみのあるものに感じられるだろう。怪異が潜む村をクォータービューで探索するという内容だ。ただし、溝上氏はインタビューで、『夜廻』シリーズとは異なるシステム上の特徴を説明している。
夜の村に出現する怪異は毎晩異なる。マップ自体は変化しないが、出現する怪異は日ごとに変わる。この仕組みによって、プレイヤーが固定された脅威の位置を覚えて適応することを難しくしている。同じ道を歩いても、その日によって異なる危険を伴うのだ。
溝上氏は「ゲーム全体を通して、対比を生み出すことを強く意識しました」と語っている。
「ゲームは生活シミュレーションのパートと、『夜廻』のような探索パートで構成されています。プレイヤーが村で居心地のよいスローライフを楽しんでいる最中にも、『これは単なる生活シミュレーションではなく、ほの暮しの庭なのだ』と思い出させるような出来事が、時折、不意に起こります」
本作には、通常の「ほの暮しモード」と、怖いことが起きない「あんしん暮しモード」が用意されている。プレイヤーはゲーム開始時にモードを選び、その後は変更できない。ホラーを含む物語を体験するか、生活シミュレーション部分だけを楽しむかを、最初に選ぶ仕組みだ。
■ホラーを避けたい人向けの「あんしん暮しモード」
生活シミュレーションのプレイヤー全員がホラーを求めているわけではない。日本一ソフトウェアは、その点を考慮して「あんしん暮しモード」を用意した。欧米版では「Peaceful Life Mode」と呼ばれるモードだ。
「あんしん暮しモード」では彼ヶ津村の掟を破れず、怖いことが起きないため、田舎暮らしのシミュレーション部分だけを楽しめる。
このモードで体験できるのは、怖い出来事が起こる前までの物語と、農業を中心とした生活シミュレーション部分となる。開発陣によると、「あんしん暮しモード」だけでも約100時間遊べるボリュームを備えており、生活シミュレーションゲームとして単独でも楽しめるよう設計されているという。
本作の方向性を示す特徴的な発表として、開発陣は日本一ソフトウェアの公式アカウントを通じ、「ゲーム内では犬も猫も死なない」と明言した。日本一ソフトウェアの過去作には悲劇的な展開があり、ゲーム内の動物に愛着を持つ生活シミュレーションのファンもいることから、この発表はインターネット上で話題になった。
勝又氏は、この発表が生活シミュレーションを好むプレイヤーに向けた意図的なメッセージだったと説明している。
「『ほの暮しの庭』はこれまでとは違うと、プレイヤーに伝えたかったのです。生活シミュレーションを楽しむ人にも、動物たちとの絆を育みながら楽しく遊んでもらえます」
欧米のレーティング機関であるESRBは、本作を「Teen」に区分している。コンテンツに関する注意事項として、暴力、流血、言葉遣い、アルコールおよびタバコの使用が挙げられている。
■日本発売後の初動
『ほの暮しの庭』は、2026年7月30日に日本で発売された。日本一ソフトウェアは8月3日、国内累計販売本数が10万本を突破したと発表した。発売から4日での到達となる。
この数字には、パッケージ版の出荷本数とダウンロード版の販売本数が含まれる。日本一ソフトウェアによると、パッケージ版が品切れとなった店舗もあったという。
その後も販売本数を伸ばし、日本一ソフトウェアは8月10日に国内累計15万本を突破したと発表した。『魔界戦記ディスガイア』や『ファントム・ブレイブ』などのシリーズで知られる同社が送り出した新規IPとして、好調な初動となった。
日本語、韓国語、繁体字中国語に対応するSteam版は、初期のユーザーレビューで「非常に好評」の評価を得ている。
■欧米版のリリース詳細
欧米版『Village in the Shade』は、2026年10月27日にNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、PC(Steam)向けに発売される。コンソール版は英語、フランス語、スペイン語に対応し、PC版はこれらに加えて日本語、繁体字中国語、韓国語に対応する。
限定版は89.99ドルで、NIS Americaのオンラインストアにて予約を受け付けている。同梱内容は、ゲーム本編、コレクターズボックス、アートブック、デジパック仕様のオリジナルサウンドトラック、ペグ式アクリルスタンド、エナメルピンバッジ5種、ステッカーシート。Nintendo Switch 2版のゲーム本編はゲームキーカードとなる。通常版の価格は発表されていない。
■注目ポイントQ&A
●『ほの暮しの庭』は怖いゲームですか?それとも穏やかな生活ゲームですか?
ゲーム開始時に選択するモードによって異なります。通常の「ほの暮しモード」では、彼ヶ津村に伝わる掟を破ることで、恐ろしい出来事に遭遇する可能性があります。本作には怪異が出現する夜間探索もありますが、ジャンプスケアや残酷描写だけでなく、村人の不穏な会話や、村に隠された秘密を通じた心理的な恐怖を重視しています。
一方、「あんしん暮しモード」では村の掟を破れず、怖いことが起きません。農業や牧畜、釣り、狩り、工作、村人との交流など、生活シミュレーション部分だけを楽しめます。開発陣によると、このモードだけでも約100時間遊べるボリュームがあるとのことです。ゲーム開始後はモードを変更できないため、最初にどちらを選ぶか決める必要があります。
●彼ヶ津村の「八つの掟」は、このゲームとどう関係していますか?
彼ヶ津村には、「見知らぬ者に近づくな」「失った物を探すな」、午後11時以降は外出してはならないという決まりなど、古くから伝わる八つの掟があります。
これらは単なるホラー演出ではなく、「なぜ、このような掟が存在するのか」「掟を破れば何が起きるのか」という本作の中心的な問いにつながっています。村で暮らし、住民との交流を深め、時には掟を破って夜の村を探索することで、彼ヶ津村に隠された秘密へと近づいていきます。
●欧米ではいつ、どこで『Village in the Shade』を購入できますか?
欧米版『Village in the Shade』は2026年10月27日に、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、PC(Steam)向けに発売されます。
コレクターズボックス、アートブック、サウンドトラック、アクリルスタンド、エナメルピンバッジ5種、ステッカーシートが付属する限定版は89.99ドルで、NIS Americaのオンラインストアにて予約を受け付けています。Nintendo Switch 2のパッケージ版はゲームキーカードです。通常版の価格は発表されていません。
PC版は英語、フランス語、スペイン語、日本語、繁体字中国語、韓国語に対応し、コンソール版は英語、フランス語、スペイン語に対応します。
●夜間システムは『夜廻』シリーズと何が違うのですか?
『夜廻』シリーズでは、地形や怪異の動きを把握し、脅威に対処することが攻略の一部になります。
一方、『ほの暮しの庭』の夜間探索では同じ村のマップを使用しますが、出現する怪異は毎晩異なります。そのため、同じ道でも日によって遭遇する危険が変わり、配置を暗記するだけでは安全に通れるとは限りません。開発陣はこれを、『夜廻』シリーズを知るプレイヤーにとっても、本作ならではの特徴のひとつと説明しています。
元記事: Village in the Shade Hits West October 27: Horror Lives in Villager Whispers, Not Jump Scares
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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