サムスン、22日に「Galaxy Unpacked」開催へ――パスポート型折りたたみスマホや初のAIグラスなど多数発表の噂

2026年7月21日 20:21

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記事提供元:Tech Times

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サムスンは日本時間7月22日午後10時(現地時間7月22日)から、英国ロンドンで新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」を開催する。今回のイベントでは、形状を刷新した「Galaxy Z Fold 8」を含む3機種の新型折りたたみスマートフォンに加え、同社初となるAIスマートグラス「Galaxy Glasses」などの発表が期待されている。折りたたみスマホの最大の弱点である「画面の折り目」を劇的に改善するとされる新技術「Flex Titanium」の全貌にも注目が集まる。

■内外から再構築される「Fold」:2つの異なるアプローチ

アンパック2026の決定的な動きは、サムスンがこれまで試みたことのないフォームファクタの分岐である。ブック型の折りたたみスマートフォンが1機種ではなく2機種登場し、閉じたときの使用感について異なるアプローチを提示する。

Galaxy Z Fold 8は、閉じた状態での機能性を再定義する、縦が短く横に広い「パスポート」形状を採用する。カバー画面はアスペクト比16:10の5.5インチに拡大し、従来のFoldで窮屈さを感じさせていた親指でのタイピングも、無理なく行える広さになる。メインディスプレイはアスペクト比4:3の7.6インチで、前世代のような正方形に近い形状ではなく、コンパクトなタブレットのように開く。本体サイズは折りたたみ時が9.7mm、展開時が4.5mmで、重量は約200グラム。プロセッサには3nmプロセスのSnapdragon 8 Elite Gen 5(サムスン専用の高クロック仕様)を搭載し、12GBのRAMを備える。バッテリー容量は4,800mAhに増加し、Foldシリーズとしては5年ぶりの容量アップとなる。

一方、Galaxy Z Fold 8 Ultraは、従来のデザインを踏襲する。2019年以来ユーザーに親しまれてきた縦長のシルエットを維持し、2億画素のメインカメラ、5,000mAhのバッテリー、45Wの有線急速充電仕様を搭載するとみられる。Ultraは既存ユーザーが慣れ親しんだFoldの正統進化であり、標準のFold 8はこのカテゴリーの未来を見据えた賭けと言える。

サムスンはパスポート形状モデルの生産を最優先する方針で、サプライチェーンの情報によると、Fold 8の生産目標は約2.8万台に設定されており、UltraやFlip 8のボリュームを上回る見込みである。

このFold 8のプロポーションは偶然ではない。Appleが2026年9月に発表すると広く予想されている初の折りたたみiPhoneは、同様に横幅が広く縦が短い4:3のメインディスプレイを備え、価格は2,000ドル(約32万4,000円、1ドル=162円換算)以上になるとみられている。サムスンは7月22日に発表することで、Appleの発表予想よりも約2ヶ月早く市場に製品を投入する。欧州はサムスンにとって最も競争の激しいプレミアム折りたたみスマホ市場であり、開催地にロンドンを選んだことは、主戦場がどこであるかを明確に示している。

■Flex Titanium:ヒンジ内部の構造改革

サムスンはアンパックに先立つ7月15日、ソウルにて新技術「Flex Titanium」を正式に発表した。この技術は、ディスプレイパネルの構造に2つのチタンベースの部品(チタン合金フィルムとチタンプレート)を直接統合するものだ。

チタン合金フィルムは髪の毛の約3分の1の薄さでありながら、従来のポリマーフィルムの約20倍の剛性を持ち、チタンプレートはOLED層の下に配置されて折り目部分の構造的剛性を高める。この組み合わせにより、歴代の折りたたみスマホユーザーから最も不満の多かった「画面の折り目」を目立たなくしつつ、本体の薄さを維持することを目指している。サムスンはこのアーキテクチャを7世代にわたる折りたたみ技術の結晶と説明しているが、折り目の減少率に関する第三者機関のテストデータは公開していない。実際の効果は、7月22日の発表後の実機レビューを待つ必要がある。

Flex Titaniumは、Galaxy Z Fold 8、Fold 8 Ultra、およびFlip 8に搭載される予定だ。2026年世代の折りたたみスマホが、これまで日常使用での耐久性に懐疑的だった層を取り込めるかどうかは、パスポート形状への変更よりも、このアーキテクチャの進化にかかっているとみられる。

なお、サムスンディスプレイとAppleとの間には3年間の独占OLED供給契約が結ばれており、Appleが計画している初の折りたたみiPhone用パネルの量産が、2026年6月からサムスンの牙山(アサン)およびベトナムの工場で開始されている。サムスンが先手を打とうとしている競合デバイスの画面は、現時点ではサムスン自身によって製造されている。

■Galaxy Z Flip 8:洗練された縦折りモデル、しかしこれが「最後」になる可能性も

Galaxy Z Flip 8は、今回のラインナップの中で最も堅実なアップデートを遂げたデバイスであるが、複数のリーカー情報が正しければ、最も重大な意味を持つ製品になるかもしれない。

ハードウェアの変更は堅実だ。本体の厚さは折りたたみ時で約13.2mmに薄型化され、重量は約180グラムと、前モデルから約8グラム軽量化される。ヒンジの再設計により折り目のシワが軽減され、Foldシリーズと同様にFlex Titanium技術が採用される。RAMは12GBで、ストレージは256GBと512GBが用意されるが、1TBモデルは提供されない。搭載チップは地域によって異なり、米国、カナダ、日本などではSnapdragon 8 Elite Gen 5が、欧州および韓国モデルではExynos 2600が採用される見込みだ。

しかし、Flip 8の評価を難しくしているのは、その後に続くモデルが「存在しない」可能性があるという点だ。2026年5月にWeiboのリーカーが「サムスンはFlip 9をアクティブに開発していない」との可能性を指摘し、6月下旬にはXのリーカー(@fireuniverse8)もこれを裏付ける報告を行った。さらに、サムスン関連の予測で高い実績を持つリーカーのIce Universe氏も7月9日の投稿で「Flip 8はサムスンにとって最後の小型折りたたみ製品になる可能性が高い」と言及している。サムスンはこれらについて一切認めておらず、あくまで可能性の段階だが、Flip 9用の部品発注の動きが見られないことや、2026年の生産計画においてFold 8が優先されている事実は、この噂に現実味を与えている。

もしFlip 8が最後のクラムシェル(縦折り)モデルとなれば、Galaxy Noteに続き、近年のサムスンにおける2つ目の主要スマートフォンラインの終了を意味することになる。サムスンがこのカテゴリーから撤退した場合、欧米市場におけるプレミアムな縦折りスマホの選択肢は、モトローラのRazrシリーズのみとなる。

■Galaxy Glasses:GoogleのGeminiを搭載したスマートグラス

今回のアンパックで最も期待を集めているのは、スマートフォンではないかもしれない。サムスンがアイウェアブランドのGentle MonsterおよびWarby Parkerと共同開発した「Galaxy Glasses」は、GoogleのAndroid XRプラットフォームを採用し、Gemini AIを搭載している。この製品は、2026年5月のGoogle I/Oで正式にプレビューされていた。

最初に市販されるバージョンはオーディオ専用であり、ディスプレイやAR表示機能は搭載されない。フレーム側で音声出力、カメラ入力、マイク入力を処理し、ペアリングしたスマートフォンがBluetoothやWi-Fiを介して演算処理を行う仕組みを採用している。これにより、スマートフォンをポケットから取り出すことなく、Geminiの音声アシスタントによるナビゲーション、リアルタイム音声翻訳、カメラが捉えたテキストの即時翻訳、写真・動画撮影、通知の要約などの機能を利用できる。

Gentle MonsterとWarby Parkerは、発売時点で度付きレンズへの対応を表明している。ハードウェアにはSnapdragon AR1クラスのプロセッサが搭載されると報じられており、予想価格は379ドル〜499ドル(約6万1,400円〜8万800円、1ドル=162円換算)の範囲とされているが、サムスンからの公式な確認はない。Googleは2026年秋の発売を予告しており、サムスンは今回のイベントで詳細な発売時期などを発表するとみられる。

直接の競合は、299ドル(約4万8,400円、1ドル=162円換算)から販売され、すでに700万本以上を売り上げているMetaのRay-Banスマートグラスだ。Galaxy Glassesの強みはそのエコシステムにあり、マルチモーダルかつ多言語に対応したGeminiがGoogleマップとネイティブに連携する。iOSおよびAndroidとの基本的な互換性も確認されているが、より高度な機能を利用するにはAndroidデバイスが必要となる。

■Galaxy Watch Ultra 2 / Watch 9:チップの大幅アップグレード

Galaxy Watch Ultra 2には、ここ数年で最も重要なチップアーキテクチャの変更が施される。サムスンとQualcommが2026年3月のMWCで発表した通り、次世代のGalaxy Watchには新しい「Snapdragon Wear Elite」プロセッサが採用される。

Snapdragon Wear Eliteは3nmプロセスで製造され、2.11GHzのCortex-A78Cパフォーマンスコア1基と、1.96GHzのCortex-A55高効率コア4基を搭載する。ベンチマーク測定では、従来のExynos W1000と比較してシングルコア性能およびGPU性能が大幅に向上している。また、最大20億パラメータのモデルを実行できるオンデバイスAIサブシステムを備えており、クラウドを経由せずに時計単体でGeminiの機能を実行可能だ。

Galaxy Watch Ultra 2は、初代の590mAhから約35%増加した800mAhのバッテリーを搭載し、ディスプレイのピーク輝度は5,000nitsに達する。防水性能は10気圧(10 ATM)に対応。予想価格は初代モデルと同じ699ドル(約11万3,200円、1ドル=162円換算)とみられている。また、Galaxy Watch 9の登場も予告されているが、詳細なスペックは未だ明らかになっていない。

なお、欧州向けモデルにはSnapdragon Wear EliteではなくExynosチップが搭載されるとの地域的な報道もあるが、サムスンはこの仕様分けについて公式に認めておらず、詳細は不明のままである。

■部品コスト高騰がもたらす価格上昇の背景

今回発表される新製品は、いずれも前モデルより価格が上昇すると予想されている。リークされた英国での価格情報によると、Galaxy Z Fold 8(256GB)は約1,699ポンド(約34万8,000円、1ポンド=205円換算)、Fold 8 Ultraは約1,899ポンド(約38万9,000円、1ポンド=205円換算)と、前年から100ポンド以上の値上げになる見込みだ。米国市場向けには、Fold 8が1,899ドル(約30万7,600円)、Fold 8 Ultraが2,099ドル(約34万円)になると報じられている。

この値上げはサムスン単独の決定によるものではない。スマートフォンの部品コストに占めるメモリの割合は、2025年第3四半期の約11%から2026年第1四半期には26%へと2倍以上に跳ね上がっている。これは、AIデータセンター向けの需要急増により、半導体ウェハの生産能力がNvidiaなどのAIチップ向け高帯域幅メモリ(HBM)に割かれ、モバイル向けDRAMの供給が圧迫されているためだ。調査会社Counterpoint Researchによると、800ドルのスマートフォン1台あたりのDRAMおよびNANDのコストは約291ドルに達し、2025年初頭の約4.6倍に膨らんでいる。

メモリ市場のアナリスト予測では、このコスト高騰が2027年後半まで緩和される見込みはないため、次世代のFold 9で価格が下がる可能性は極めて低い。なお、新型モデルの予約受付は発表直後の7月22日から開始され、店舗での一般販売は8月7日頃になると予想されている。

■注目ポイントQ&A

●7月22日のGalaxy Unpackedでは何が発表されますか?

新型の折りたたみスマートフォン3機種(Galaxy Z Fold 8、Galaxy Z Fold 8 Ultra、Galaxy Z Flip 8)、AIスマートグラス「Galaxy Glasses」、スマートウォッチ「Galaxy Watch Ultra 2」および「Galaxy Watch 9」の発表が予想されています。また、画面の折り目を軽減する新技術「Flex Titanium」も披露される見込みです。

●Galaxy Z Flip 8は本当に最後の縦折りモデルになるのですか?

サムスンからの公式発表はありません。しかし、複数の著名リーカーが「Flip 8が最後の小型折りたたみ製品になる可能性が高い」と指摘しています。Flip 9用の部品発注の動きが見られないことや、サムスンがFold 8の生産を優先していることも、この噂を裏付ける要因となっています。

●Galaxy GlassesはMetaのRay-Banスマートグラスとどう違いますか?

どちらもスマートフォンと連携する仕組みですが、Galaxy GlassesはGoogleの「Gemini AI」と「Android XR」を搭載し、Googleマップとの連携や多言語翻訳に強みを持つとみられています。予想価格は379ドル〜499ドル(約6万1,400円〜8万800円)で、MetaのRay-Ban(299ドル〜、約4万8,400円)より高価になる可能性があります。

●なぜ2026年の新型折りたたみスマホは値上がりしているのですか?

主な原因は世界的なメモリ(DRAMおよびNANDフラッシュ)の価格高騰です。AIデータセンター向けの需要急増により、スマートフォン向けメモリの調達コストが大幅に上昇しています。アナリストは2027年後半までこの傾向が続くと予測しており、次世代モデルでの値下げも難しいとみられています。

元記事: Samsung’s London Unpacked Tomorrow: Passport Fold, Crease-Fix Display, and Possible Flip Swan Song

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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