為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、米インフレ圧力も日本の防衛ラインを意識

2026年5月30日 15:00

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記事提供元:フィスコ

*15:00JST 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、米インフレ圧力も日本の防衛ラインを意識
【今週の概況】
■停戦延長を巡る米国とイランの暫定合意でドル買いは一服

今週の米ドル・円は強含み。停戦延長を巡る米国とイランの暫定合意でイラン戦争が解決に向かうとの期待が広がり、米ドル・円は主に159円台で推移。米国とイランは60日間の停戦延長とイランの核開発計画を巡ってさらなる協議を開始することで暫定的に合意したが、トランプ米大統領の承認が必要となるため、5月29日時点で結論は出ていない。このため、安全逃避的な米ドル買い・円売りが続いた。米原油先物は29日の取引で1バレル=86ドル台へ下落したが、戦争終結に向けた米国とイランの協議が急速に進展する保証はないことも米ドル買い・円売りを促したようだ。

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は伸び悩み。159円31銭から159円10銭まで売られた後、159円31銭まで戻しており、159円27銭で取引を終えた。今週の米ドル・円の取引レンジは158円74銭から159円65銭となった。米ドル・円の取引レンジ:158円54銭-159円34銭。

【来週の見通し】
■ドルは伸び悩みか、米インフレ圧力も日本の防衛ラインを意識

来週の米ドル・円は伸び悩みか。中東情勢の不透明感や米国のインフレ圧力が意識され、ドル高円安の流れは継続する可能性がある。ただ、1ドル=160円に近づくほど為替介入が警戒され、ドルの上値は重くなりそうだ。日本の財政悪化懸念による円売りも観測され、米ドル安円高に振れる展開は想定しにくいが、日本の防衛ラインとみられる160円が意識されると為替介入への警戒が高まり、引き続きドルに対する下押し圧力がかかりやすい。

【米・5月ISM製造業景況指数】(6月1日発表予定)
6月1日発表の5月ISM製造業景況指数は前回52.7からやや改善の見通し。節目の50を上回っており、景気回復期待を背景としたドル買い地合いに。

【米・5月雇用統計】(6月5日発表予定)
6月5日発表の米5月雇用統計では失業率は4.3%と横ばい、非農業部門雇用者数は前月比+9.5万人の見通し。雇用者数の減少が嫌気されれば、ドル売りに振れる可能性があろう。

予想レンジ:157円50銭-160円50銭《FA》

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