AIマーケが武器:Aiロボティクスは上場後、快調な収益街道

2026年2月24日 16:47

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 Aiロボティクス(247A、東証グロース)。2024年9月上場の新顔を会社四季報は、「化粧品や美容家電主軸のファブレス企業。独自のAI活用したマーケティングに強み」。「AI」が社名につく上場企業は、本邦初。昨今「AI活用記事・原稿」が幅を広げ始めロートルの身として「危機感」を感じ始めていただけに、「見過ごしならない」と覗いて見た。

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 公開公募価格1760円に対し初値2514円と、43%上値で生まれた。公開後初決算:25年3月期は「101.2%増収(142億600万円)、97.3%営業増益(24億8000万円)」、そして今3月期は「97.1%増収(280億円)、93.5%増益(48億円)」計画。初値が示した「期待」を映し出した収益動向となっている。

 創業者社長の瀧川誠氏は1985年生まれの、御年41歳。「中学時代に読んだ実業家関連の著作に影響を受けた。起業家を志した」と言う。

 大学時代に、ロケットベンチャーなる企業を創業した。化粧品ブランドや、女性向けEコマース等々を手がけた。成功だった。そうした流れの中で瀧川氏は「文化やトレンドは女性が作っていると確信した」。最大の関心事になった。

 「女性の『可愛くありたい!』という思いを実現するために必要なものとは? 24時間365日、女性の心理ばかりを探求し続けた」。辿り着いた答えが「情報」だった。

 ロケットベンチャーは相乗効果が期待できる某上場企業にバイアウトした。そして3年後の2016年、Aiロボティクスを立ち上げた。そこからは瀧川氏がこう独白している。

 「ロケットベンチャー時代から考えていたビジネスモデルを実現するために、至った結論が化粧品をはじめ『可愛くありたい!』女性に寄り添うAIという賢い機械を用いた成果報酬型の広告だった。受注が増え事業が伸び、(いまのビジネスモデルに)成長の転換点となった。AIを駆使したマーケティングを背景に女性に魅力的な商品を提供していく。

 現状ではマーケティングに基づく商品企画から、カスタマーサクセス・顧客情報管理・在庫管理・物流まで包括的に人がやると膨大な工数がかかる作業を自動化システムに組み込み、自社D2Cブランドのグロースに注力している。やればやるほどデータが蓄積され学習が進むので、さらにAIの鮮度が磨かれ、事業やヒットの再現性向上につながっている」。

 一昨年2月には美容家電とプロテインで二つのブランドをリリース。前記の収益向上を実現している。時価は1287円。株価動向は、ここからがポイントとなろうか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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