独走:「カラオケまねきねこ」は何故、赤字下でも大量出店を実施したのか

2026年1月14日 14:12

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 コシダカホールディングス(2157、東証プライム)。昨年12月2日の日経クロストレンドが『カラオケ「まねきねこ」独走体制へ、躍進の背景にある2つの要因』と題する(腰高博社長のインタビュー)記事を配信した。改めて唸らされた。

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 2022年3月21日の企業・産業欄に『コシダカHDの今期計画達成は「日常生活」が戻るか否かの判断基準!』を投稿した。コロナ禍に晒され「20年8月期:87.9%営業減益」-「21年8月期:76億2800万円営業損失」を余儀なくされたが、22年8月期は「92.8%増収(400億9300万円)、27億100万円営業利益」計画で立ち上がっていたからだ。

 着地は「82.7%増収、22億500万円」と計画を下回った。が出身校:前橋高校の後輩の腰高社長に拍手を送った。「全国隅々にまで“カラオケまねきねこ”を作ると公言していた」腰高氏は、赤字決算下でもカラオケルーム数を1万3000余と拡充していた。覚悟の程に「逞しい後輩」を痛感したからだ。

 その後3期間の収益動向は「43.8%増収、247.6%増益」-「15.8%増収、32.6%増益」-「9.7%増収、12.1%増益」。履く下駄の高さにもかかわらず今26年8月期も「19.0%増収(825億4400万円)、13.8%増益(129億6600万円)」計画。前期末の配当金は21年8月期の4円から24円。店舗数は前年度末比39店舗増の703(国内)。

 日経クロストレンドは「赤字下の店舗増/最多の店舗数」を評価しつつも、独走体制の要因としてこう指折り数えている。

 「例えば2人以上の高校生ならゼロカラ(部屋代ゼロ)。彼らは成人になっても、カラオケ=まねきねこを選ぶ。取り込みの枠組みの巧みさ」。

 「ドリンクの持ち込み自由。カラオケ店の粗利益=室料。粗利益率が高くなる枠組み」。

 前橋市で「上州ラーメン」ブランドのラーメン店で創業。6店を展開後、転業。見切りの早さも起業家の資質とされる。

 中期経営ビジョンとして「駅前・繁華街への集中出店」「スクラップ&ビルドで店舗の大型化」を掲げ、最終目標として「3万ルーム/売上高1000億円(国内)」を公にしている。

 本稿作成中の株価は1200円台半ば。予想税引き後配当利回り1.66%水準。昨年来高値(9月:1484円)後の押し目・揉み合い場面。その経営姿勢、かつ過去10年近くの修正済み株価パフォーマンス4.6倍から勘案し中長期構えの資産形成株候補と捉えるが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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