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【どう見るこの株】日阪製は純利益再上方修正に自己株式立会外買付取引がオンして3連騰
日阪製作所<6247>(東証プライム)は、前日9日に25円高の1061円と3営業日続伸して引け、9月20日につけた年初来高値1142円を視界に捉えた。同社株は、今年11月29日に今2025年3月期の純利益の再上方修正を発表しており、これに加えて12月5日には自己株式立会外買付取引を実施しており、この相乗効果でバリュー株買いが増勢となった。テクニカル的にも、足元で5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、フォローの材料視されている。
■今期純利益は政策保有株売却で再上方修正され増益転換
同社の今2025年3月期業績は、今年11月14日に上方修正されたが、そのうち純利益が11月29日に再上方修正された。11月の第1回目の上方修正は、原材料価格の上昇や賃上げなど人件費の負担増があったが、原材料低減活動の推進やセールスミックスの改善などで吸収したことが要因で、売り上げは期初予想通りに370億円(前期比8.2%増)と続伸し、利益は各2億円引き上げられ営業利益は22億円(同10.5%減)、経常利益は25億円(同13.7%減)、純利益は18億円(25.6%減)と減益転換率を縮小させた。
これに対して2回目の上方修正は、純利益を11月の上方修正値よりさらに6億円引き上げ、23億3000万円(前期比0.41%増)とし期初の減益予想が増益転換する。同社は、政策保有株の縮減を進めており、この株式売却益で前期業績も今期業績も上方修正した。同社の政策保有株の貸借対照表上の計上額は、2024年3月末で29銘柄、154億2900万円で、簿価は38億4600万円となっており、引き続きこの売却額が業績押し上げ材料となってくる。なお同社は、取得株式数を100万株(総発行済み株式総数の3.5%)、取得総額を14億円とする自己株式取得を進めているが、このうち12月5日に買付価格986円で31万株を立会外買付取引で取得した。
■PER12倍、PBR0.4倍、配当利回り3.9%の修正で年初来高値を奪回し一段高
株価は、今年8月の全般相場急落に巻き込まれて年初来安値874円に突っ込み、売られ過ぎ修正に自己株式取得が上乗せとなって年初来高値1142円まで買い進まれ、952円安値まで調整したあと今期業績の1回目の上方修正で1005円、2回目の純利益上方修正に自己株式立会外買付取引が続いて1062円とリバウンドし、5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは12.1倍、PBRは0.49倍、配当利回りは3.95%と割安であり、年初来高値奪回から一段の上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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