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注目銘柄ダイジェスト(前場):キヤノン、能美防災、リガクなど
*11:55JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):キヤノン、能美防災、リガクなど
<7751> キヤノン 4952 -87
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は982億円で前年同期比18.8%増となり、1100億円程度の市場予想を下振れている。つれて、通期予想は従来の4650億円から4555億円、前期比21.3%増に下方修正。為替前提の円高方向への見直しが要因となっている。4500億円程度の市場コンセンサスは依然として上回る水準となっているが、全体地合い悪で株価も高値圏にある中、マイナス材料視する動きが優勢のようだ。
<6755> 富士通ゼ 17356.5 -193
急落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は22.9億円で前年同期比17.9%増となり、30億円程度であった市場予想を下回っている。また、通期予想は従来の120億円から100億円、前期比74.0%増に下方修正。コンセンサスは従来会社計画をやや上回る水準であった。売上高は上方修正しているが、北米での冷媒転換対策費などコストが想定以上に膨らんでいるもよう。新中計発表も今回は見送られている。
<7383> ネットプロHD 309 -42
急落。金融庁がBNPLと呼ばれる立て替え払いサービスの規制を検討すると報じられている。過剰債務や詐欺取引に巻き込まれたりする事案が報告されているためであり、有識者からは規制が必要との意見が相次いでいるもよう。BNPLはネット通販の事業者らがクレジットカードなどを介さずに購入代金を一時的に立て替え、期日に利用者に代金を請求するサービス。同社はBNPLの先駆企業ともされており、影響懸念が強まる形のようだ。
<6744> 能美防災 2974 +173
急伸で9月30日の高値を更新。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の21億円から36億円、前年同期比71.4%増に、通期では121億円から140億円、前期比20.0%増にそれぞれ引き上げ。市場環境が想定以上に堅調に推移したほか、価格改定効果なども奏効したもよう。第1四半期実績から上振れ自体は想定線だが、上半期の上振れ幅の大きさは期待以上と捉えられる。
<268A> リガク 1125 -
本日プライム市場に新規上場。公開価格1260円を4.4%下回る初値1205円をつけた。今年のIPO銘柄の中では、時価総額が東京地下鉄に続く2番目の大型上場となった。米カーライルグループ傘下の分析機器機メーカーである。市場からの吸収金額が大きい点、ファンドの出口案件である点などに加えて、半導体関連人気が沈静化していることから初値買い人気は限定的にとどまったようだ。
<4265> IGS 320 -15
買い一巡後は軟調。24日の取引終了後にコンフィデンス・インターワークスの子会社であるプロタゴニストと業務提携契約を締結したことを発表した。同提携により、国内運営する“学んで転職”サービス「ONGAESHI(オンガエシ)」の新設講座「Web3イノベーションラボ」の受講生を、プロタゴニスト運営のPlusweb3上で支援するWeb3領域の人材紹介契約企業とのキャリアマッチングを実現することで、Web3領域における雇用創出を目指すとしている。寄り付き後は買い優勢となったが、その後は上げ幅を縮小してマイナス圏に転落。
<4442> バルテスHD 369 -18
反落。24日の取引終了後に、ウェブサイト制作、アプリデザイン、ロゴ制作などのデザイン関連サービスを主にサブスクリプションプランで提供し成長を続けているUI/UXデザイン開発事業者であるタビュラの全株式を取得し、子会社化することを発表した。取得価額は概算で8.6億円。タビュラは、既に模倣困難な高い技術を有し、ストック事業比率も高く収益も安定していることに加え、顧客層が同社グループと近いこともあり、双方のクロスセルによる早期のシナジー創出が見込めるとしており、上昇して始まるが売りに押されている。
<4596> 窪田製薬HD 61 +1
もみ合い。在宅・遠隔眼科医療用網膜モニタリング機器「eyeMO」を使用した特定臨床研究の進捗を発表した。信州大学医学部附属病院で実施されている特定臨床研究において、同機器のフィージビリティ確認の結果、実際に患者自宅で本機器を使用してモニタリングが可能かを検討するステップに移行したとしている。同特定臨床研究において賃料収入が見込まれるが、24年12月期の連結業績予想については、現時点で客観的な算定をすることが困難であることから、通期の業績予想は開示を見合わせているとした。《NH》
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