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欧米為替見通し:「ドル・円は底堅い値動きか、中東に警戒も米利下げペースを注視」
*17:25JST 欧米為替見通し:「ドル・円は底堅い値動きか、中東に警戒も米利下げペースを注視」
9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中東情勢の不透明感が続き、リスク回避的な円買いが先行する見通し。ただ、米国経済の軟着陸期待や利下げペース鈍化の見方から、ドル買い地合いは継続しそうだ。
イスラエル軍がイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する攻撃を激化させ、前日はリスクオフのムードによる円買いが先行。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ継続によるソフトランディング期待のドル買いも強まり、ユーロ・ドルは1.0960ドル台に軟化、ドル・円は148円30銭台に浮上。本日アジア市場でその流れが続き、ドルに買いが入りやすい地合いに。ドル・円は上値が重いものの、底買く推移した。
この後の海外市場は引き続き中東情勢にらみ。イスラエルのイランへの報復が警戒されるなか安全通貨の円が選好され、主要通貨は対円で下押しされる展開に。一方、今晩公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では当面の緩和的な政策方針が示される見通し。ただ、政策メンバーの半数近くが大幅利下げに慎重で、ドルは売りづらい。もっとも、明日の消費者物価指数(CPI)は鈍化が進み、ドルの上昇は限定的とみる。
【今日の欧米市場の予定】
・21:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁開会あいさつ
・22:15 ローガン米ダラス連銀総裁講演(エネルギー関連会合)
・23:00 米・8月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.2%、速報値:+0.2%)
・23:30 グールズビー米シカゴ連銀総裁開会あいさつ(決済関連会合)
・02:00 米財務省・10年債入札
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月17日-18日会合分)
・06:30 コリンズ米ボストン連銀総裁講演
・07:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演《CS》
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