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3日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で7日ぶり反落、本土不動産などに利食い売り
*18:00JST 3日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で7日ぶり反落、本土不動産などに利食い売り
3日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比330.22ポイント(1.47%)安の22113.51ポイントと7日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が127.11ポイント(1.58%)安の7914.16ポイントと14日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は3103億4350万香港ドルに縮小したが、依然として高水準を維持している(2日は4340億1730万香港ドル)。
利益確定売りが優勢となる流れ。ハンセン指数はこのところ連日で急騰し(6連騰で累計23%上昇)、足元では昨年1月27日以来、約1年8カ月ぶりの高値水準に達していた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の相次ぐ景気刺激策を追い風に、投資家心理が上向いている。投資ファンドやブローカー、金融機関などは、中国株の投資判断を相次ぎ上方修正した。ハンセン指数は高寄り後に売りに押され、一時4%超下げたものの、引けにかけて下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が11.4%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が11.1%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が10.0%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が急反落。世茂集団HD(813/HK)が26.7%安、旭輝(884/HK)が23.9%安、融創中国HD(1918/HK)が21.1%安、合景泰富地産(1813/HK)が13.5%安と値を下げている。同セクターは前日まで、相次ぐ不動産支援策を材料に、連日で2ケタ台以上の上昇を続けていた。
自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が8.4%、蔚来集団(9866/HK)が7.4%、理想汽車(2015/HK)が5.8%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.8%ずつ下落した。
エアラインやツアー会社、カジノ、映画などレジャー関連も売られる。中国国際航空(753/HK)が7.4%安、中国東方航空(670/HK)が4.5%安、香港中旅国際投資(308/HK)が5.1%安、同程旅行HD(780/HK)が4.7%安、銀河娯楽集団(27/HK)と新濠国際発展(200/HK)がそろって5.5%安、猫眼娯楽(1896/HK)が8.2%安、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が5.6%安で引けた。大型連休の消費増を期待した買いが一服。マカオの入境旅客数は2日、国慶節連休中の単日データとしては過去最多を記録し、旅行や映画なども活況だと伝わっている。
半面、本土・香港証券セクターの一角は高い。華泰証券(6886/HK)が12.6%、招商証券(6099/HK)が6.7%、中州証券(1375/HK)が3.0%ずつ上昇した。記録的な相場活況を受け、手数料収入増などで業績が改善すると期待されている。
一方、本土市場は国慶節連休で10月1〜7日が休場。8日に取引を再開する。
亜州リサーチ(株)《CS》
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