日経平均は441円高でスタート、レーザーテックや伊藤忠などが上昇

2024年8月9日 10:23

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;35272.34;+441.19TOPIX;2497.29;+35.59


[寄り付き概況]

 9日の日経平均は441.19円高の35272.34円と反発して取引を開始した。前日8日の米国株式市場は反発。ダウ平均は683.04ドル高の39446.49ドル、ナスダックは464.21ポイント高の16660.02で取引を終了した。週次失業保険申請件数が予想を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後、上昇。労働市場や景気の悪化懸念が後退し、終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数がそろって大幅に反発したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.87%上昇と、ダウ平均(1.76%上昇)と比べ上昇率が大きく、また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6.86%の大幅上昇となったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=147円40銭台と、昨日15時頃と比べ1円30銭ほど円安・ドル高水準で推移していることも、株式市場の安心感となった。さらに、国内主要企業の4-6月期決算発表が終盤に差し掛かっているが、引き続き好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となった。一方、市場の乱高下はしばらく続くとの見方から、株価や円相場の落ち着きどころを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は株価指数先物オプション8月物の特別清算指数(SQ)算出日となる。

 セクター別では、鉱業、非鉄金属、鉄鋼、卸売業、保険業などが値上がり率上位、金属製品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、ソフトバンクG<9984>、伊藤忠<8001>、テルモ<4543>、アドバンテスト<6857>、コマツ<6301>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、日立<6501>、三菱重<7011>、ホンダ<7267>、HOYA<7741>などが上昇。他方、ネクソン<3659>、TOWA<6315>、SUMCO<3436>、資生堂<4911>、バンナムHD<7832>、ニトリHD<9843>、KDDI<9433>、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>などが下落している。《CS》

関連記事