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トランプ氏襲撃事件で仮想通貨に追風!?
●トランプ氏襲撃事件で仮想通貨が上昇
7月13日(現地時間)、米ペンシルベニア州でトランプ前大統領が演説中に襲撃されるという事件が発生した。銃撃により、トランプ氏は右耳上部を銃弾が貫通したが、命に別状はなかった。犯人はその場で射殺され、聴衆の1人が死亡、2人が重傷を負う惨事となった。
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大統領候補者の暗殺未遂という、民主主義の根幹を揺るがす大事件だ。一方で、トランプ氏が襲撃直後に右腕を突き上げるポーズがSNSで話題になるなど、この事件により、11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利すると見る動きが市場でも加速している。
トランプ氏が大株主であるトランプ・メディア・アンドテクノロジーや、トランプ氏の支持を表明したイーロン・マスク氏のテスラ、日本でも三菱重工や川崎重工の防衛関連株が急上昇した。
低迷していた仮想通貨とその関連株も、トランプ氏襲撃で急上昇している。一時5%上昇し、約2カ月ぶりとなる高値を記録した。
●トランプ氏と仮想通貨
トランプ氏は、6月にサンフランシスコでの資金調達イベントで、自らを熱心な仮想通貨推進派であると公言している。
襲撃を受けても、7月25~27日に開催される仮想通貨ビットコインの年次カンファレンス「ビットコイン2024」に出席する意向であると伝えられている。
事件が発生した直後に、トランプ氏をモチーフにしたミームコイン・MAGA(TRUMP)が約30%上昇し、ソラナ基盤のTREMPも報道後約60%上昇するなど、大きく影響した。
●一時的な上昇で終わる可能性も
トランプ氏は仮想通貨推進派と見られているが、まだ具体的な政策は出てきていない。副大統領候補には自らも10万ドル~25万ドルのビットコイン保有を報告するなど、仮想通貨に熱心なバンス上院議員を選んでいる。
事件の前には、2014年に破たんしたマウントゴックスの債権者が、ビットコインを売却したとの報道で下落している。
さらに、バイデン大統領に対する、大統領選撤退要請報道などもあり、ビットコインに否定的な政権になるとの思惑もあり、下落していた。
今回の事件は、地政学リスクともとらえる動きもあり、原油は上昇していた。
大統領選は11月まで何が起こるか分からない。バイデン氏撤退や民主党候補が有利になるなどの報道が出れば、仮想通貨も大きく動くと考えられ、予測は難しいだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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