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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、フランスの政治リスクと日本の為替介入を意識
*14:13JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、フランスの政治リスクと日本の為替介入を意識
■下げ渋り、フランスの財政悪化を警戒したユーロ売りは一巡化
今週のユーロ・ドルは下げ渋り。フランスの財政悪化を警戒したユーロ売り・米ドル買いは一巡し、欧州中央銀行(ECB)は追加利下げを急がない方針であることから、ユーロ・ドルは一時1.0746ドルまで買われた。ただ、米長期金利が週末前に上昇したことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは拡大しなかった。取引レンジ:1.0666ドル-1.0746ドル。
■もみ合いか、フランスの政治リスクを引き続き警戒
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。6月30日のフランス議会選で右派勢力が躍進すれば、7月7日の決戦投票に向け欧州財政リスクによるユーロ売りが強まりそうだ。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げへの思惑もユーロ売りを後押し。一方、米雇用統計内容が市場予想を下回った場合、米国の9月利下げ観測が強まり、ユーロ買い・米ドル売りがやや強まる可能性がある。
予想レンジ:1.0600ドル-1.0780
■強含み、リスク回避の円買いは縮小
今週のユーロ・円は強含み。フランスの財政悪化を懸念したリスク回避のユーロ売り・円買いは一巡し、日米金利を意識した米ドル買い・円売りが活発となったことから、ユーロ・円は週初の170円前半から6月28日には172円台まで上昇した。円安進行でも日本の為替介入は実施されなかったことも影響したようだ。取引レンジ:170円33銭-172円45銭。
■伸び悩みか、フランスの政治リスクと日本の為替介入を意識
来週のユーロ・円は伸び悩みか。6月30日のフランス議会選で右派勢力が躍進した場合、7月7日の決戦投票に向けリスク回避のユーロ売りが強まる可能性がある。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げ観測もユーロ売りを支援しよう。一方、円安進行で日本政府による為替介入に対する警戒感は高まっており、リスク回避の円買いがユーロを下押しする可能性もある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・2日:6月消費者物価コア指数(5月:前年比+2.9%)
2日:5月失業率(4月:6.4%)
予想レンジ:169円50銭-174円50銭《FA》
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