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ジャパンフーズは個人株主に公開買付(TOB)への応募を推奨、「みなし配当」の取り扱いなどで有利
■1株1994円で5月13日から6月21日まで30営業日の間実施
飲料受託生産の大手・ジャパンフーズ<2599>(東証スタンダード)は、5月10日付で丸紅<8002>(東証プライム)の子会社に当たるアイ・シグマ・キャピタルが管理・運営するファンドの100%子会社JAFホールディングス株式会社(公開買付者)によるジャパンフーズ株式へのTOB(公開買付)を発表した。同時に、この公開買付に賛同の意見を表明すること、公開買付者はジャパンフーズの株式の非公開化(上場取りやめ)を目的として本公開買付を行うこと、ジャパンフーズの株主にはこの公開買付への応募を推奨することなども発表した。上場廃止日は公開買付の成立後に東証が開示することになる。
TOB価格は1株1994円、買い付け等の期間は2024年5月13日から同年6月21日まで(30営業日)。決済の開始日は24年6月27日。ジャパンフーズは、この公開買付と並行して現在の筆頭株主・伊藤忠商事<8001>(東証プライム)が保有する株式の収容などを主目的に自己株式の取得(自社株買い)も行う。
このため、ジャパンフーズの個人株主にとっては3つの選択肢(・公開買付への応募、・自社株買いへの応募、・株式市場での売却)があるが、史上での売却はやや割り損。個人株主の場合、公開買付に応募して売却すると、原則、株式の譲渡所得として申告分離課税の適用対象となる一方、自社株の買付に応募して売却した場合には「みなし配当」の金額部分が配当所得となり、交付を受ける金銭の額から「みなし配当」の金額を除いた部分の金額のみが株式の譲渡所得となるため、公開買付者としては、個人株主の皆様には公開買付に応募していただくことを想定しているとした。
なお、公開買付者は、これらの公開買付と自社株買いによって公開買付の成立要件に満たなかった場合、「スクイズアウト方式」による買付も用意している。スクイズアウト方式にまで買付が及んだ場合、スクイズアウト方式の手続き完了は「24年9月中旬から2024年10月上旬」(発表リリースより)になる可能性があるとした。
ジャパンフーズの業績は好調で、24年3月期は純利益が12期ぶりに最高を更新し、ROEは10%台を達成した。新たな販売領域の開拓や新製品の積極受注、生産性向上への取組みなどが奏功したことに加え、財務体質の改善に努めた。売上高は前期比19.6%増の120億58百万円となり、営業利益は前期の7.0倍の10億09百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.8倍の9億25百万円となった。純利益は2002年3月期以来12期ぶりに最高を更新するなどの最高益決算となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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