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ファミマ、コンビニ初の移動型無人トレーラー店舗 万博会場の工事現場に
コンビニエンスストア大手のファミリーマートは13日、大阪市の人工島・夢洲にある大阪・関西万博の会場工事現場(此花区夢洲中)に、コンビニ業界初となる移動型無人トレーラー店舗「ファミリーマート舞洲/N店」を開設した。
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店舗は長さ約6メートル、幅約2.4メートルのトレーラーを改造した広さ約14平方メートル。冷蔵商品、冷凍商品など約280種の商品を置き、2台のセルフレジを設置している。営業時間は午前9時から午後5時までで、店員は常駐しない。支払い方法はバーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカードとなり、ファミマのアプリ「ファミペイ」を利用した割引や特典も利用できる。
竹中工務店と日立ハイテクが開発した移動可能な建設工事事務所、「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を発展させた店舗となる。広大な敷地の万博工事現場を移動しながら販売できるほか、商品の品質管理のために店内は設定した温度を超えるとエアコンが自動的にオン・オフする仕組みを備えた。
日立ハイテクのソーラーパネルと蓄電池、制御機器からなる電源システム、衛星インターネットを搭載し、自律通信も可能。ソーラーパネルが作った電力は蓄電池に貯め、店内の空調設備などに利用、安定した電力供給に役立てる。
大阪・関西万博の会場は東京ドーム33個分に当たる約155ヘクタールの広さがあるが、飲食物などの売店が夢洲内に少なく、建設作業員らが不便を感じていた。
ファミリーマートはこれまで採算面で立地が困難だった場所への進出や人手不足対策などから、無人化店舗を2024年度末までに全国1,000店に増やす目標を打ち出している。今回の店舗はこれに移動販売の要素を加えた格好で、大規模災害の被災地や人口減少が深刻な過疎地域、高齢化が進んで常設店がなくなった大規模団地などへの出店が見込めるという。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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