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23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは263ドル高、利下げ期待が再燃
*08:28JST 23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは263ドル高、利下げ期待が再燃
■NY株式:NYダウは263ドル高、利下げ期待が再燃
米国株式市場は続伸。ダウ平均は263.71ドル高の38,503.69ドル、ナスダックは245.33ポイント高の15,696.64で取引を終了した。
4月PMI速報値が予想外に悪化したため利下げ期待が再燃し、長期金利低下に伴い買われ、寄り付き後、上昇。金利先安観や主要ハイテク企業の決算を期待した買いにナスダックも上昇し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。セクター別では、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、素材が下落した。
音楽配信のスポティファイ(SPOT)は効率化が奏功したほか、有料会員の増加が寄与し、黒字転換が好感され、大幅上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第1四半期決算で内容が予想を上回ったほか、好調なトラックの売り上げが中国での需要鈍化を相殺し業績見通しを引き上げ、買われた。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。
格安航空会社のジェットブルー・エアウェイズ(JBLU)は第1四半期決算で損失が予想ほど拡大しなかったが見通しが嫌気され、下落した。コーチなどのブランドを運営する衣料品小売会社タペストリー(TPR)はマイケルコースなどのブランドを運営するカプリ・ホールディングス(CPRI)買収を巡り反トラスト法(独占禁止法)違反で公正取引委員会(FTC)が提訴したことが警戒され、それぞれ下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株利益が予想を下回ったが、割安なモデル販売を加速させる計画が好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米PMIの予想外の悪化を受けて利下げ観測再燃
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円88銭まで上昇したのち、154円56銭まで反落し、154円84銭で引けた。米利下げ先送り観測を受けたドル買い優勢となったのち、米4月製造業PMI、サービス業PMI速報値が予想外に悪化したため利下げ観測が強まり、長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。その後発表された米3月新築住宅販売件数が予想以上に増加したためドル売りが後退。
ユーロ・ドルは1.0660ドルから1.0711ドルまで上昇1.0702ドルで引けた。ユーロ・円は、165円07銭から165円74銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2380ドルから1.2459ドルまで上昇。英中銀のチーフエコノミスト、ピル氏が利下げに慎重な姿勢を見せたため、早期利下げ観測が後退しポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9125フランへ強含んだのち0.9087フランまで反落した。
■NY原油:大幅高で83.36ドル、需給ひっ迫の懸念強まる
NY原油先物6月限は大幅高(NYMEX原油6月限終値:83.36 ↑1.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.46ドルの83.36ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.88ドル-83.43ドル。ロンドン市場で83.01ドルまで買われた後、米国市場の序盤にかけて80.88ドルまで反落したが、需給ひっ迫の懸念が再浮上したことで通常取引終了後の時間外取引で83.43ドルまで反発。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.37ドル +0.64ドル(+1.69%)
モルガン・スタンレー(MS) 93.76ドル +1.67ドル(+1.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)424.00ドル +6.65ドル(+1.59%)
インテル(INTC) 34.28ドル -0.13ドル(-0.37%)
アップル(AAPL) 166.90ドル +1.06ドル(+0.63%)
アルファベット(GOOG) 159.92ドル +1.97ドル(+1.24%)
メタ(META) 496.10ドル +14.37ドル(+2.98%)
キャタピラー(CAT) 363.25ドル +5.64ドル(+1.57%)
アルコア(AA) 36.06ドル -0.29ドル(-0.79%)
ウォルマート(WMT) 59.09ドル -1.05ドル(-1.74%)《ST》
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