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入社式も多様性の時代 業種や社風を反映した式典で門出を祝う企業が続々
新年度のスタートを迎えた4月1日、多くの企業で入社式が行われた[写真拡大]
新年度のスタートを迎えた4月1日、多くの企業で入社式が行われた。昨年までは新型コロナウイルスの影響で入社式の規模を縮小したり、控えたりしていた企業も多かったが、今年は一転して大々的に催す企業が多かった。また、多様性が尊重される時代だけあって、入社式も各企業の業種や社風を反映した個性的な式典が増えているようだ
例えば、今年度およそ80人の新入社員を迎えた化粧品メーカーのファンケルグループの入社式では、式の開始前に入社2年目から4年目の先輩社員が新入社員にメイクを施すイベントが行われた。コロナ禍を経て、社員同士のコミュニケーションが希薄になる中、新入社員に早く会社に慣れてもらいたいという思いから考案された取り組みだ。最初は緊張気味だった新入社員たちの表情も、メイクが進むにつれて先輩社員とも打ち解け、どんどんと明るい表情になっていく姿が見受けられた。
また、個性的な入社式のパイオニア的な企業として知られている住宅メーカーのAQ Group(旧アキュラホーム)では、今年も伝統の「カンナ削り」入社式開催された。今年の入社式は、前日の3月31日に竣工したばかりの日本初の純木造8階建ての新社屋にて執り行われ、木造ビルならでは木の香りや温もりを感じる開催となった。同社では、大工出身の創業社長ならではの「匠の心」を伝承すべく、毎年、宮沢社長自らがカンナ削りを披露し、新入社員がそれに続いて実際にカンナ削りに挑戦することが恒例となっている。今年も121名の新入社員全員が、先輩社員に教わりながらカンナ削りに挑戦した。また、同社がSDGs活動の一つとして取り組んでいる、間伐材の削り花でつくる「木のストローつくり」も体験。見ているだけでは分からない職人の技術の素晴らしさや、自分たちがこれから携わる木材のぬくもりを肌で感じ、木造建築のプロ集団の一員になることを実感していた。
また、エンターテインメント業界では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がパーク内で入社式を開催。新型コロナウイルス下では小グループ単位で行われていたが、今回は5年ぶりに新入社員の110人全員が一堂に会して開催された。同パークの人気キャラクター「ウッディー&ウィニー」が新入社員を出迎えたあと、歌やダンス、さらにはパレード「NO LIMIT!ダンス」を参加者全員で踊るなど、大人気のエンタメ企業らしい、明るく賑やかな入社式となった。
今年の春は、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまも常勤嘱託職員として日本赤十字社にご就職されるなど、新入社員にまつわる明るい話題が多い。若い力でこれからの日本を元気に導いてくれることを期待したい。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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