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27日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で3日ぶり反発、好決算の理想汽車25%急伸
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で3日ぶり反発、好決算の理想汽車25%急伸
27日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比156.06ポイント(0.94%)高の16790.80ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も83.54ポイント(1.46%)高の5806.90ポイントと反発した。昨年12月29日以来、約2カ月ぶりの高値水準を終値で回復している。売買代金は1026億80万香港ドルにやや拡大した(26日は835億4570万香港ドル)。
本土株高が追い風となる流れ。ハンセン指数は安く推移していたが、上海総合指数の上げ幅拡大をにらみながら、大引にかけてプラスに転じた。中国経済対策の期待感や、相場支援スタンスなどが追い風となっている。外電が27日報じたところによれば、「国家隊」と呼ばれる中国政府系投資会社は今年に入り、およそ4100億人民元(約8兆5730億円)でETF(上場投信)を買い付けた。大量購入はさらに続く見込みという。また、香港上場の主要企業に好決算が相次いだこともプラスだ。ただ、上値は限定的。香港の財政政策や、中国・米国の指標発表を前に、様子見ムードも漂った。今週はあす28日に香港で政府予算案演説、3月1日に中国で官民が今年2月の製造業PMIを発表する予定。米国では29日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向の目安とする米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)を公表する。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が25.4%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が10.2%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が5.3%高と上げが目立った。理想汽車に関しては、2023年12月期(本決算)業績の黒字転換などが材料視されている。
セクター別では、半導体が高い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が23.1%、晶門半導体(2878/HK)が9.3%、華虹半導体(1347/HK)が7.7%ずつ上昇した。
医療機器・医薬の銘柄群もしっかり。微創医療科学(853/HK)が9.2%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.5%高、百済神州(6160/HK)が6.0%高、翰森製薬集団(3692/HK)が1.4%高で引けた。
他の個別株動向では、香港電力大手の中電HD(2/HK)が4.4%高と続伸。同社が前日報告した23年通期決算では、純利益が前年比で7.2倍に拡大した。
半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団(3383/HK)が2.5%、万科企業(2202/HK)が2.2%、広州富力地産(2777/HK)が1.8%、華潤置地(1109/HK)が1.7%、世茂集団HD(813/HK)が1.6%ずつ下落した。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.29%高の3015.48ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。証券株、不動産株、自動車株、医薬株、インフラ関連株、メディア・娯楽株、公益株、素材株なども買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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