今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドルは底堅い動きを維持する可能性

2024年2月12日 08:12

印刷

記事提供元:フィスコ

*08:12JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドルは底堅い動きを維持する可能性
9日のドル・円は、東京市場では149円49銭から149円22銭まで弱含み。欧米市場では149円58銭から149円02銭まで下落し、149円28銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に149円台で推移か。米長期金利の下げ渋りを意識してドルは底堅い動きを維持する可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)は今後の金融政策について大筋で見解は一致しているものの、一部のメンバーは早急な利下げについて否定的な見方を伝えている。パウエルFRB議長は3月の利下げ開始には否定的であるため、市場参加者の大半は利下げ開始が5月以降になると予想している。2月13日発表の1月米消費者物価コア指数は前年比+3.7%程度と予想されており、インフレ率は前回実績を下回る見通し。ただ、市場予想を一致しても2%の物価目標を大幅に上回る状態が続くとみられ、利下げ開始時期は5月以降になるとの思惑が強まりそうだ。《MK》

関連記事