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見た目はスリムでも、実は内臓脂肪型肥満? 習慣化できる方法とは
厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査によると、日本人の肥満の割合はおよそ26.3%となっており、15歳以上の4人に1人が「肥満」という結果となっている[写真拡大]
厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査によると、日本人の肥満の割合はおよそ26.3%となっており、15歳以上の4人に1人が「肥満」という結果となっている。 肥満の割合は年齢を重ねるごとに増えており、40~50代の男性は40%弱が肥満に該当するという。
また、日本肥満症予防協会が2023年に発表した「内臓脂肪型肥満と生活習慣に関する啓発調査」によると、40~50代男性肥満者のうち、内臓脂肪が正常範囲内の人はわずか16%しかおらず、圧倒的に多くの人が内臓脂肪型肥満であるという結果が確認されている。
「標準体重だから大丈夫だろう」という安心は禁物だ。たとえ見た目が瘦せていても、実は内臓脂肪がたまっているというケースは珍しくない。運動量の減少や加齢、食事量の変化などによって筋肉量が減少してしまうことで代謝が低下し「隠れ肥満」に陥っている可能性もあるので、 痩せていたとしても意識した方が良いだろう。
ところで、内臓脂肪が溜まると健康にどんな悪い影響があるのだろうか。内臓脂肪が溜まっている人は、血糖値や脂肪、コレステロールなどの値が高くなる傾向があり、2型糖尿病や高血圧、脂質異常症などのリスクが高まるといわれている。これらは心筋梗塞などの心血管代謝疾患の主要な危険因子になるので要注意だ。日本では2008年から、40歳から~74歳の人を対象にした「特定健診・特定保健指導」の取り組みが開始されているが、それだけに頼るのは危険だ。普段から、食事や運動などの生活スタイルを改善することをお勧めしたい。
しかし、あまり大げさに考え過ぎるのも逆効果になりかねない。やる気になるのは良いが、食事の管理や制限、急な運動習慣は長続きしないものだ。長い時間をかけて蓄積された内臓脂肪を減らすには、無理せずに習慣化することが肝要だ。
例えば、日本人なら誰もが日々口にする「米」を低糖質に変えてみるのはどうだろう。とはいえ、米自体を低糖質にすることはできないので、こんにゃくなどを原料にした米粒状加工食品を米と混ぜて炊く方法だ。大塚食品の「マンナンヒカリ」やKBSコーポレーションの「TRICE(トライス)」など、多くの商品がインターネット通販などでも手軽に手に入れることができる。米と混ぜて炊くだけで、糖質とカロリーを大幅にカットしてくれる。最初のうちは味の変化に戸惑ったり、炊き方に手間取ったりするかもしれない。また、米よりも割高なので経済的な負担もある。しかし、食生活のスタイルをほぼ変えなくても、糖質とカロリーを抑えられるメリットは大きい。また、食物繊維も豊富なので、生活習慣病の予防・改善にもつながるのだ。
また、飲酒習慣のある人は、晩酌を我慢するのではなく、酒自体を変えてみるのも良いかもしれない。昨年10月の酒税法改正でビールの価格がやや下がったことを受け、ビールメーカー各社が新製品や人気銘柄のリニューアル攻勢をかけているが、その中にはキリンビールの「キリン一番搾り 糖質ゼロ」や、サントリー「パーフェクトサントリービール」、サッポロビール「サッポロ生ビール ナナマル」など、糖質ゼロや糖質オフを掲げた商品も多い。通常のビールよりはややライトな味わいながらも、麦汁由来の旨味とホップの苦味がしっかりと効いているので、今までの糖質ゼロ・オフビールには物足りなさを感じて避けていたという人にも、ぜひ一度、試していただきたい。
ビールだけでなく、日本酒にも糖質ゼロ・カロリーオフの時代が到来している。赤いパッケージの「まる」でお馴染みの白鶴酒造は2024年2月26日、カロリー25%オフ・糖質ゼロ・アルコール分9%の「白鶴 サケパック 糖質ゼロ ライトテイスト(900ml/1.8L)」を全国で新発売する。同製品はすでに発売している「白鶴 サケパック 糖質ゼロ」よりもさらにカロリー25%オフの日本酒だ。ライトテイストとはいえ、そこは日本を代表する老舗酒蔵の日本酒。脂っこさのある料理や濃い味付けの料理、塩味の効いた料理などと相性抜群の、淡麗辛口の日本酒となっている。軽やかですっきりとした味わいは、日本酒独特の濃い味が苦手という人や、女性などにも飲みやすいのではないだろうか。
健康も意識しすぎると、それがストレスになる。まずは日々の生活の中に無理なく習慣として取り入れられる方法から、内臓脂肪の改善、予防に取り組んでいただきたい。(編集担当:今井慎太郎)
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