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5日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、医薬の一角は急反発
*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、医薬の一角は急反発
週明け5日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比23.5ポイント(0.15%)安の15510.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は1.63ポイント(0.03%)安の5217.36ポイントと続落。売買代金は947億1330万香港ドルに低迷している(2日は1031億5590万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米金利上昇や、中国不動産業を巡る不透明感などが相場の重しとなっている。国際通貨基金(IMF)は2日、中国経済の年次報告を発表し、不動産開発企業の整理・再編などに遅れが生じた場合、2024〜25年の実質成長率が4%を割り込む恐れがあるとの見方を示した。ただ、下値は限定的。このところ急落が続いた医薬株の買い戻しなどで、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国不動産デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.1%安、香港不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が3.7%安、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が3.3%安と下げが目立った。
ゼネコンや素材(セメント、鉄鋼、非鉄)などインフラ建設関連セクターも安い。中国交通建設(1800/HK)が3.1%、中国中鉄(390/HK)が3.0%、中国鉄建(1186/HK)が2.4%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.2%、中国西部水泥(2233/HK)が1.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%、鞍鋼(347/HK)が0.8%、江西銅業(358/HK)が3.1%、中国アルミ(2600/HK)が3.0%で引けた。
半面、医薬セクターの一角は高い。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.0%、薬明生物技術(2269/HK)が3.1%、百済神州(6160/HK)が2.8%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.6%ずつ上昇した。薬明康徳と薬明生物に関しては、米国のバイオ企業規制案に対する警戒感がやや後退。両社はそれぞれ、米政府が特定のバイオテクノロジー企業と契約を結ぶことを制限する「バイオセキュア法案」が米議員によって提出されたことを受け、改めて事情説明の公告を発表した。同法案によって、「注視すべきバイオテクノロジー企業」として定義されるべきではないと強調している。
一方、本土市場は6日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.02%安の2702.19ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。証券株、自動車株、医薬株、素材株、公益株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。エネルギー株、酒造・食品株の一角も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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