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新車・中古車の台数不足は解消へ 中古車価格は下落に向かうか 12月の中古車市場レポート
クルマ選びドットコムが発表した市場動向を比較のグラフ(画像:ファブリカコミュニケーションズ発表資料より)[写真拡大]
車選びドットコムを運営するファブリカコミュニケーションズは29日、2023年12月の中古車市場統計レポートを発表。12月の新車登録台数は前月比11.7%減、中古車登録台数は同0.3%増となった。
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新車登録台数は安定しない状況が続く一方、中古車登録台数は前月比10%以内の増減で安定して流通しており、かつての新車不足が解消されてきた効果が、中古車市場の販売価格に反映されてきたと見られる。
クルマの登録台数を前年と比較すると、新車登録台数では前年比5.4%増、中古車登録台数は同7.5%増となった。2023年1年間を見ると、前年同月を下回ったのは1月のみであり、着実にクルマのタマ数不足は新車、中古車ともに解消されつつある。
これまで新車生産に必要な半導体不足が新車納期の大幅遅れにつながり、中古車価格にダイレクトに反映されていた。中古車市場では高年式の中古車が注目され、中古車相場を押し上げており、高年式も人気中古車になると、新車価格を上回る価格で取引されることもあった。
だが現在では半導体不足も解消に向かっており、2024年は新車納期遅れは改善される見込みだ。新車の供給が戻ることで、ユーザーがあえて中古車を選ぶ必要がなくなり、中古車価格は下落すると見られている。
そしてもう一つ気になるのが、中年式の中古車市場だ。中年式以下になると国内流通は極端に落ちるが、海外のバイヤーにはとても魅力的に映る。市場に多くの中年式中古車が出回っても、海外輸出が好調の今は相場の下落は考えにくい。
ただしすべての中年式以下のクルマが輸出されるわけではない。日本車は海外で人気があるが、その中でも需要が高い車種は限られている。中年式以下でも海外需要が見込めない車種は、かなり値崩れを起こす可能性がある。
新車価格の供給が戻りつつある今、あえて高年式の中古車を選ぶケースも少なくなってきた一方、中古車の下取りと買取需要が増えることが見込まれる。購入する中古車の価格が下落して買いやすくなる一方、クルマを売る場合も、買い叩かれる可能性が高くなることは注意すべきだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
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