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NYの視点:米12月雇用統計で年内の利下げのタイミング判断へ
*08:17JST NYの視点:米12月雇用統計で年内の利下げのタイミング判断へ
米労働省が発表する12月雇用統計で年内の利下げのタイミングを探ることになる。エコノミスト平均予想で失業率は3.8%と、11月3.7%から上昇が予想されている。非農業部門雇用者数も+17.4万人と11月+19.9万人から伸びが一段と縮小、平均時給も前月比+0.3%、前年比+3.9%とそれぞれ伸びの鈍化が予想されており、予想通りとなると米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を強める。
雇用統計の先行指標のひとつ、民間部門の雇用統計、ADP雇用統計の12月分では予想以上に伸びが拡大。一方、製造業の雇用は依然景気後退域で労働市場を抑制する。全米の製造業活動を示すISM製造業指数の雇用は48.1と11月45.8から改善も、3カ月連続で50割れの活動縮小域にある。
米労働省が発表した11月JOLT求人件数も879万件と、2021年3月来の低水準。採用率も3.5%と3.7%から低下、労働者の市場への自信を示すと注目される自主退職率も2.2%と、2.3%から低下するなど、労働市場のひっ迫緩和の証拠となった。
同時に、週次失業保険申請件数は依然20万人台と低水準を維持しており、労働市場の底堅さを示した。短期金融市場では3月の利下げを7割近く織り込んだ。しかし、雇用関連指標や経済指標では早急の利下げの必要性は現段階で見られない。
■12月雇用先行指標
●ISM製造業雇用:48.1(11月45.8)
●ADP雇用統計:+16.4万人(予想:+12.5万人、11月:+10.1万人←+10.3万人)
●NY連銀景況指数雇用者数:-8.4(11月-4.5)
週平均就業時間:-2.4(-3.8)
6カ月予想
雇用者数:+10.90(+16.5)
週平均就業時間:10.4(12.1)
●フィラデルフィア連銀景況指数
雇用:-1.7(+0.8)
週平均就業時間:-5.0(-11.4)
6カ月予想
雇用:1.4(4.3)
週平均就業時間:-2.3(-0.1)
●週次失業保険申請件数
申請件数 | 前週比 | 平均 | 受給者数
12/30/23| 202,000| -18,000| 207,750
12/23/23| 220,000| 14,000| 212,500| 1,855,000
12/16/23| 206,000| 3,000| 212,250| 1,886,000
12/09/23| 203,000| -18,000| 213,500| 1,861,000
12/02/23| 221,000| 2,000| 221,000| 1,866,000
11/25/23| 219,000| 8,000| 220,250| 1,856,000
11/18/23| 211,000| -22,000| 220,500| 1,925,000
11/11/23| 233,000| 15,000| 220,750| 1,841,000
11/04/23| 218,000| -2,000| 212,500| 1,862,000
●コンファレンスボード消費者信頼感指数
現在の業況
雇用現況
十分:40.7(38.6)
不十分:46.1(45.8)
困難:13.2(15.6)
6カ月先
増加:17.8(16.7)
減少:17.2(20.1)
不変:65.0(63.2)
所得
増加:18.7(17.7)
減少:12.6(12.7)
不変:68.7(69.6)
■市場予想
・非農業部門雇用者数:+17.4万人、11月:+19.9万人)
・失業率:3.8%(11月3.7%)
・平均時給:前月比+0.3%、前年比+3.9%(10月:+0.4%、+4.0%)《NH》
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