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NYの視点:12月FOMC議事録、利上げ終了示唆も利下げの具体的な可能性には言及なし
記事提供元:フィスコ
*07:48JST NYの視点:12月FOMC議事録、利上げ終了示唆も利下げの具体的な可能性には言及なし
米連邦準備制度理事会(FRB)は2023年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。その中で、参加者が政策金利がピーク、またはそれに近いとの見解を示し、利上げ終了の可能性が一段と強まった。また、インフレを巡り、全メンバーが23年にFRBの2%目標に向けて進展したと指摘したことも明らかになった。インフレや労働市場のリスクがより均衡したとの判断で、進展が継続していると、見ている。GDP成長の鎮静化や労働市場の均衡化が続くとし、24年もFRBの望む方向に経済やインフレが進展すると見ている。
ほぼ全員が政策金利は年内に低下すると見ているものの追加利上げも除外していない。数人の高官は現在想定されているよりも長く、ピーク金利で政策金利を据え置く可能性があると指摘。一方で、一部の高官は過剰な引き締めによる経済活動の減速を警告するなど、見解が分かれている。高官は政策が当面の間、引き締め策を維持することが適切と、再確認した。参加者はまた、不透明性が高く、データ次第で引き続き注意深く政策決定することが重要だ、と強調した。
利下げに関しての言及は、24年末までの利下げ予測を当局者は認識しているにとどまり、タイムテーブルは示されなかった。ただ、量的引き締め(QT)を巡り解消ペースを減速する時期を見極めるテクニカル要因の協議を開始することが適切と指摘したメンバーも見られ、徐々に引き締め策を解除する方向には変わりはないと見られる。《CS》
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