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大阪・関西万博開催まであと500日 大阪は徐々に万博ムードへ
2025年の開催を予定している大阪・関西万博。会場建設の遅れなどが懸念されてはいるものの、開催日が近づくにつれて、地元大阪では少しずつ万博ムードが高まりつつあるようだ。[写真拡大]
2025年の開催を予定している大阪・関西万博。会場建設の遅れなどが懸念されてはいるものの、開催日が近づくにつれて、地元大阪では少しずつ万博ムードが高まりつつあるようだ。
大阪の玄関口となる大阪駅構内では、早くも万博関連のプロモーション広告が盛大に展開され、グッズショップも開設されている。パッケージに公式キャラクターの「ミャクミャク」があしらわれた土産物なども、徐々に売れ始めているようだ。11月30日からは前売り入場チケットの販売も始まった。
そんな中、東大阪市では11月3日(金曜日・祝日)と11月4日(土曜日)の2日間にわたって、国内初にして最古のラグビー専用スタジアムであり、高校ラグビーの聖地である花園ラグビー場に近接する花園中央公園で「HANAZONO EXPO 2023」が開催された。同イベントは、大阪・関西万博に向けて、万博の意義や可能性をより多くの人に体感してもらうことを趣旨に開催されたもので、「モノづくり」「文化」「大学」「スポーツ」という東大阪市の魅力を軸としながら、新しい生活様式や価値観、最先端の技術によるデジタル化なども取り入れた盛りだくさんの内容で、小規模ながらも万博を彷彿とさせる催しとなった。
まず、多目的芝生広場や噴水広場では、未来の交通手段として期待が膨らむ「空飛ぶクルマ」の実機展示と実装後の社会の未来予想展示や、VRを使った宇宙飛行士体験や「デジタルチャンバラSASSEN」などのデジタルエンターテイメント体験、ドローンプログラミング体験、さらには車から人型ロボットにトランスフォームするロボットによるパフォーマンスなども行われ、家族連れを中心に好評を集めた。
イベントステージでは、テレビやYouTube、モデルなどとして大活躍のゆうちゃみ、ゆいちゃみ、よよよちゃんらによるパフォーマンスショーや、演歌歌手で女優の中村美津子、音楽グループTRFのリーダーでサウンドクリエーターのDJ KOO、関西フィルハーモニー管弦楽団らも駆けつけ、大いに盛り上がった。また、大阪大学教授の石黒浩氏、音楽家で数学研究者、STEAM教育家として活動する中島さち子氏、メディアアーティストの落合陽一氏ら大阪・関西万博のプロデューサー3人による展示やワークショップなども開かれた。
中でも、子どもたちの人気を集めていたのは、総合住宅メーカーのAQ Groupのアキュラホーム大阪支店が出展した「カンナ削りの木のストロー作成体験」だ。同社では、日本で約1500年前から受け継がれてきたという伝統の「カンナ削り」からヒントを得た「木のストロー」を開発。地元の間伐材を用いるなど、非常にエコでサスティナブルなストローとして国内のみならず、世界からも注目を集めている。
「HANAZONO EXPO 2023」では、薄くスライスされた木材を用意し、実際にこの木のストローを作成する体験コーナーを展示。参加した子どもたちは、それをくるくるとストロー型に巻いたり、優しく香る木のかおりを楽しんでいた。
万博のような大規模な催しでは、どうしても派手な演出や豪華な展示、パフォーマンスに目がいくし、期待もしてしまうが、「HANAZONO EXPO 2023」のようなサテライトで開催される小規模な催しを通して、地元の人たちが交流し、子どもたちが学んだり体験できたりする機会を得られることも、万博開催の一つの大きな意義なのではないだろうか。万博開催については賛否両論があるが、せっかく日本で開催されるのだから、大いに学び、大いに体験し、大いに楽しみたいものだ。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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