【株式市場特集】割安な「01銘柄」に注目!業績上方修正・増配・自己株式取得で新春相場を狙え!

2023年12月5日 09:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

■新NISAに向けて「01銘柄」を見直そう!

 「01銘柄」は、「経団連銘柄」の真正01銘柄か、コード番号がたまたま「01」となった準01銘柄かはもちろん、業績も株価水準も割安・割高などがさまざまである。そこで今週の当コラムでは、割安な「01銘柄」に絞ってリサーチし、師走相場から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートする新春相場に向けて『ファイト イッパツ!』を期待することにした。

■7銘柄が2回、1回の上方修正組で増配、自己株式取得も並行実施

 日経平均株価の構成銘柄に採用されている「01銘柄」のうち、割安株ベストセブンは、次の通りとなる。PER5.8倍の日産自動車以下、日本製鉄<5401>(東証プライム)、横浜ゴム<5101>(東証プライム)、日本郵船<9101>(東証プライム)、コマツ<6301>(東証プライム)、伊藤忠商事<8001>(東証プライム)、東海カーボン<5301>(東証プライム)と続き、第7位の東海カーボンのPERは11.8倍と日経平均株価採用銘柄平均の14.9倍を下回る。またPBRも、コマツ、伊藤忠商事を除く5銘柄が1倍を割り、日産自動車のPBRは0.3倍の評価にしか過ぎない。東証が要請するPBR1倍への株価対策期待も底流しそうだ。

 この7銘柄のうち4銘柄が今期業績を2回上方修正し、3銘柄が1回上方修正済みである。2回上方修正組は、日産自動車、日本製鉄、横浜ゴム、日本郵船となり、日本製鉄は業績修正とともに増配も発表し、年間配当利回りは4.26%に高まる。この増配とともに自己株式取得の株主還元策を積極化したのが日本郵船、伊藤忠商事である。大和証券グループ本社<8601>(東証プライム)は、市況産業で業績ガイダンスを非開示のため予想PERを算出できないが、中間業績はV字回復し中間配当も増配し、自己株式取得も実施中である。

■準「01銘柄」は業績上方修正・下方修正などさまざまも低PER放置では共通

 準「01銘柄」で業績を上方修正した割安株は、ニップン<2001>(東証プライム)、住江織物<3501>(東証プライム)、TBSホールディングス<9401>(東証プライム)で、このうちニップンとTBSHDが増配も同時発表した。またニッケは、目下集計中の2023年11月期業績は、期初予想の据え置きとしてきたが、豊田合成<7282>(東証プライム)が、芦森工業<3526>(東証スタンダード)との資本業務提携強化のための一環としてニッケの保有する芦森工業株約87万株を18億円強で取得すると発表しており、業績思惑を高めそうだ。ニッケは、自己株式取得を進め12月28日に自己株式消却も予定している。さらにポプラ<7601>(東証スタンダード)は、債務超過解消に取り組み配当も無配継続となっているが、今12月期業績は上方修正しており、低位値ごろの株価は、PER6.6倍と割り負けている。

 このほか市場平均PERを下回る準「01銘柄」を列挙すると、6.8倍の極洋<1301>(東証プライム)以下、ツガミ<6101>(東証プライム)、ティムコ<7501>(東証スタンダード)、エムビーエス<1401>(東証グロース)、GSIクレオス<8101>(東証プライム)、ADEKA<4401>(東証プライム)と続き、ADEKAは売り上げ、営業利益、経常利益は下方修正したが、純利益は期初予想を据え置きPERは14.0倍の計算である。ツガミも、業績を下方修正したが年間配当は48円を維持して配当利回りは3.97%となり、連続増配予定のGSIクレオスの配当利回りも3.98%と東証プライム市場平均の2.24%をオーバーする。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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