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【映画で学ぶ英語】『オペレーション・フォーチュン』、"head up"の意味と使い方を解説
10月13日に公開された映画『オペレーション・フォーチュン』は、『アラジン』や『ジェントルメン』で知られるガイ・リッチー監督作のスパイ・アクション・コメディだ。
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主演を務めるジェイソン・ステイサムとは、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』から数えて今回が5度目のタッグ。リッチー監督の軽快なテンポとユーモアに、ステイサムの豪快なアクションの連続を心ゆくまで楽しめる作品となっている。
今回はこの映画から、チームなどを統率するという意味の動詞句、"head up"を紹介したい。
■映画『オペレーション・フォーチュン』のあらすじ
イギリスの諜報機関MI6は、ウクライナのマフィアが盗んだ「ハンドル」という正体不明のデバイスが、100億ドルで闇市場で売られるという情報を入手した。
MI6はこのデバイスを回収する任務を、民間請負業者に委託することにする。MI6との連絡係であるネイサンは、凄腕だがオフには贅沢な休暇を楽しむエージェント、オーソン・フォーチュン(ジェイソン・ステイサム)をリーダーとするチームを編成した。
アメリカ人の女性ハッカーで毒舌家のサラ、新米スナイパーのJJとの即席チームは、早速ハリウッドスターのダニーを巻き込んで武器商人に近づくのだが・・。
■今回のダイアログ
今回取り上げるダイアログは映画の冒頭、MI6の一室で高官のナイトンとネイサンがミッションについて協議する場面だ。
ナイトンはネイサンに、誰が今回のミッションのリーダーとなるか尋ねる。
- Knighton: So, who will be heading up your team?
- Nathan: Oh, the usual chap. Orson Fortune.
- ナイトン「それで、君たちのチームを率いるのは誰かな?」
- ネイサン「ああ、いつもの人物、オーソン・フォーチュンです」
■表現解説
今回取り上げたセリフは、ビジネスやプロジェクトの文脈で日常的に使われる、一般的な会話だ。
このセリフで使われている"head up"という動詞句は、リーダーシップの役割を指し、特にプロジェクトやチームを指導する役割を示す表現である。この表現はプロジェクトやチーム、組織、グループなど様々な文脈で使用される。
例えば「彼女はマーケティング部を率いることになります」というならば、"She will be heading up the marketing department."となる。
同じような意味の表現は、"lead"、"manage"、"oversee"、"direct"、"take charge of"などがある。あわせて覚えておくと表現に多様性が加わって良い。
ネイサンのセリフにある"chap"は、イギリスやオーストラリア英語で使用される比較的カジュアルな言葉である。男性を指して「仲間」や「人」といった意味で使われる。くだけた言葉だが、特定の人物や友人を指すときに用いられ、ポジティブで友好的なニュアンスを持っていることを覚えておきたい。
例えば "I ran into an old chap I used to work with."(「昔一緒に働いていた友達に偶然出会ったよ」)というように使われる。ちなみにこの例文で"old"は、年齢を意味するというより、親しみを強調する言葉である。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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