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11日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、医薬とハイテクに買い
*16:50JST 11日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で3日ぶり反発、医薬とハイテクに買い
11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.72ポイント(0.12%)高の3078.96ポイントと3日ぶりに反発した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。外電は10日に消息筋情報として、「経済成長目標の達成に向け、中国政府が新たな景気刺激策の準備を進めているもよう」などと報じた。報道によれば、2023年財政赤字の拡大を容認することを検討しており、少なくとも1兆人民元(約20兆4000億円)の国債を追加発行することも考えているという。また、米国で利上げ休止観測が強まる中、米10年債利回りが急低下したことも好材料だ。ただ、上値は重い。中東地域の地政学リスクは払しょくされておらず、中国経済に与える悪影響も不安視されている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の上げが目立つ。薬明康徳(603259/SH)が4.4%高、河南太龍薬業(600222/SH)が3.9%高、通化東宝薬業(600867/SH)が1.9%高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.5%高で引けた。
ハイテク株もしっかり。情報技術サービスの中電科数字技術(600850/SH)が4.9%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.4%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.7%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が2.4%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が1.9%ずつ上昇した。銀行・保険株、食品・酒造株、不動産株の一角なども買われている。
半面、エネルギー株はさえない。中国石油化工(600028/SH)が2.2%、中国中煤能源(601898/SH)が1.8%、中国石油天然気(601857/SH)とエン鉱能源(600188/SH)がそろって1.7%ずつ下落した。素材株、公益株、運輸株、自動車株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.74ポイント(0.32%)高の232.87ポイント、深センB株指数が7.08ポイント(0.64%)安の1094.92ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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