「to = ~へ」と覚えては英語は話せない!? part 1 コアで覚える英語 - 前置詞 (13)

2023年9月23日 08:43

印刷

 コアで覚える英語の前置詞シリーズ、13回目はtoを取上げる。「to = ~へ」と覚えている人は多いのではないだろうか。

【前回は】「for =~ために」と覚えては英語は話せない!? part 2 コアで覚える英語 - 前置詞 (12)

 日本では「go toトラベル」というフレーズも流行ったように「何かがどこかに向かう場合に使う」と覚えているかもしれない。しかしtoは必ずしも「行先を示す場合」だけに使われるものではない。toを理解するにはやはりそのコアを理解する必要がある。

■toのコア

 toのコアは、「~に向いて」である。単に向きを示すだけでなく、ある対象に対して向き合っている(相対関係)ことも表す。

■forとの違い

 前回紹介したforを思い出して頂きたい。forのコアは「~に向かって」である。ではtoとの違いは何か。その違いは「toは到達点を含む」という点である。

以下の例文を見て頂きたい。

I left for Tokyo.
I went to Tokyo.

この違いは日本語に訳すと理解できる。上の文は「東京へと向かった(向けて出発した)」である。一方下の文は「東京へ行った」である。

日本語でも分かるように、一般的には「向かった」に対して「行った」は、そこに到着した・着いたというニュアンスを感じるのではないだろうか。これがtoとforの違いである。これを踏まえて次の2つのフレーズを比べてみてニュアンスの違いが分かるだろうか。

1. A present for you.
2. A present to you

どちらもほぼ同じ意味だが、この場合も同様に到達点を含むかどうかが異なる。したがってそれぞれ想定される文脈は以下のように考えられる。

1. I have a present for you.「あなたにプレセントがあるの」
2. I will send a present to you.「あなたにプレゼントを送るわ」

toとforは同じような用途で使われるため、日本人には分かりづらいと感じるだろう。しかしそのコアが分かれば難しいものではない。次回はtoのコアからどのように発展するのか、toの使われ方を紹介する。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

関連記事