メーデー(May Day)から学ぶ英語表現

2024年4月28日 16:11

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 5月1日の「メーデー(May Day)」は、日本では一般的に労働者の日として知られているが、ヨーロッパではもともと春の訪れと豊穣を祝う伝統的な祭りの日だった。この祭りは、歴史を通じて多様な言葉や表現に影響を与え、英語においてもその痕跡を見ることができる。今回は、そのうちのいくつかを紹介しよう。

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■Maypole

 メーデーは古代ケルトの火の祭りに起源を持ち、生命と豊かさの象徴として受け継がれてきた。歴史的にこの日は、「メイポール(Maypole)」という頂部をリボンで飾り付けた長い棒を設置し、舞踊を行うことで知られている。

 祭りの参加者(多くは子供たち)は、メイポールから垂れたカラフルなリボンの端を持ち、音楽に合わせてその周りを踊る。踊り手たちがメイポールの周りを回るにつれて、リボンは絡み合い、美しいパターンや編み模様を作り出すのだ。

 このメイポールダンスの起源は古く、時代や文化によってさまざまな形が存在するが、共同体の調和と新しい季節の到来を祝うという意味では共通だ。現代のイギリスでもメーデーは各地で祝われており、メイポールダンスは子供たちにとって楽しいイベントなのである。

■May Queen

 メイ・クイーン(May Queen)とは、メーデーの祭りで春の女王として選ばれる女性を指す。選ばれた女性は、花で飾られた冠を戴き、特別な衣装を着てパレードの先頭を歩く。

 メイ・クイーンは、純潔、美、若さの象徴とされ、春の訪れを祝うメーデーの祭りで中心的な役割を果たす。その存在は、ただの祭りの女王というだけでなく、地域社会の結束を象徴し、その文化的伝統を次代に伝える重要な役割を担っているのだ。今日もイギリス各地でメーデーの祝祭が行われ、メイ・クイーンの選出はその年の祭りのハイライトとなっている。

 なお文学作品等でも、しばしば春の象徴や純潔、若さの象徴として、「May Queen」という言葉を使って女性を形容する例が見られる。

■Mayday(緊急信号)

 「Mayday」という言葉は、航空事故や海難の際の国際的な緊急信号としても知られている。ただし、これはフランス語の「助けて(m'aidez)」が語源である。なので、メーデーの祭りとは直接的な関連はないのだが、たとえば、「Mayday! Mayday! It's time to celebrate!」のように、5月1日(May Day)に関連するイベントで、言葉遊びとして使われることも多い。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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