映画『月』原作・辺見庸×監督・石井裕也×宮沢りえ、実際の事件モチーフの小説を実写映画化

2023年9月18日 07:48

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 映画『月』が、2023年10月13日(金)に公開される。

辺見庸の小説『月』を実写映画化、実際の事件をモチーフに
 映画『月』は、実際に起きた障害者殺傷事件をモチーフにした、辺⾒庸による小説『⽉』を原作とする実写映画。事件を起こした個⼈を裁くのではなく、事件を⽣み出した社会的背景と⼈間存在の深部に切り込まなければならない、という思いで紡がれた『月』は、“語られたくない事実”の内部へと深く潜り込んでいくような物語だ。

監督・脚本は石井裕也
 映画『月』の監督・脚本を務めるのは、自身も10代の頃から辺⾒庸の作品に魅せられてきたという、⽯井裕也。『茜色に焼かれる』や『愛にイナズマ』『アジアの天使』をはじめ、常に新たな境地に挑んでいく⽯井裕也が、原作小説の『月』を独⾃に再構成し、渾身の生々しい表現でスクリーンへと物語を投影する。

尚、『月』は、『新聞記者』や『空⽩』を⼿掛けてきたスターサンズのプロデューサー・河村光庸が最も挑戦したかった題材でもあったという。

宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみが出演
 キャストには、宮沢りえをはじめ、オダギリジョー、磯村勇⽃、⼆階堂ふみといった面々が参加。⽣い茂る森に囲まれた重度障害者施設を取り巻く、様々な立場の登場人物を各キャストがどのように演じているのか、期待が高まる。

 堂島洋子…宮沢りえ
“書けなくなった”元有名作家。深い森の奥にある重度障害者施設で新たに働くことに。施設で目にした暴力と虐待の現実に、次第に疲弊していく。

 昌平…オダギリジョー
洋子の夫。洋子のことを「師匠」と呼び、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。

 さとくん…磯村勇⽃
洋子の施設職員の同僚として働く、絵の好きな青年。

 陽子…二階堂ふみ
洋子の施設職員の同僚で、作家を目指している。

映画『月』あらすじ
 深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった堂島洋子は、夫の昌平とふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には陽子や、さとくんらがいた。そして、洋子は自分と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”と出会う。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかし、洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その日はついにやってくる。

【詳細】
映画『月』
公開日:2023年10月13日(金)
出演:宮沢りえ、磯村勇⽃、⻑井恵⾥、⼤塚ヒロタ、笠原秀幸、板⾕由夏、モロ師岡、鶴⾒⾠吾、原⽇出⼦、⾼畑淳⼦、⼆階堂ふみ、オダギリジョー
監督・脚本:⽯井裕也
原作:辺⾒庸『⽉』(⾓川⽂庫刊)
⾳楽:岩代太郎
企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連キーワード

関連記事