関連記事
ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差維持の状態がしばらく続く見込み
*14:44JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、日欧金利差維持の状態がしばらく続く見込み
■もみ合い、米国金利の先高観を背景にユーロ買い縮小
今週のユーロ・ドルは弱含み。中国経済への懸念や米金利が高止まりするとの見方から安全逃避的なユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。米国金利の先高観は後退していないこと、欧州経済の停滞が警戒されていることもユーロ売りを促す一因となったようだ。取引レンジ:1.0845ドル-1.0961ドル。
「下げ渋りか、パウエルFRB議長の講演などが手掛かり材料に
来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。堅調な米国経済を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め継続への期待感が続いている。ただ、ジャクソンホールで行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演での金融・経済に関する見解は従来通りとみられ、一段のドル高は想定しにくい。
予想レンジ:1.0750ドル-1.1000ドル
■弱含み、中国経済の先行き不安強まる
今週のユーロ・円は弱含み。ドル・円相場が年初来高値更新を試す動きになったことで、ユーロ・円の取引でもユーロ買い・円売りの相場展開となった。しかし、中国の住宅市場混乱の深刻化や低調な指標を受けて、同国経済の先行きに懸念が強まり、株安の広がりとともにリスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢になった。取引レンジ:157円66銭-159円36銭。
■下げ渋りか、日欧金利差維持の状態がしばらく続く見込み
来週のユーロ・円は下げ渋りか。現行の日欧金利差が当面維持される可能性が高いことから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが一段と強まる可能性は低いとみられる。短期的にはドル・円相場に追随した値動きとなりそうだ。ユーロ圏のPMIや消費者信頼感指数など経済指標が改善すれば、リスク選好的なユーロ買い・円売りがやや強まる可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:8月HCOB製造業PMI(7月:42.7)
・23日:8月HCOBサービス業PMI(7月:50.9)
予想レンジ:156円50銭-160円00銭《FA》
スポンサードリンク