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永久凍土から4.6万年前の線虫が復活 線虫は静電気使い移動との研究も
27日にシベリアの永久凍土で約4万6000年間休眠状態にあった線虫が復活したという論文が発表された。この発見は地球の永久凍土が解けることで、危険な生物が現れる可能性を示唆しているそうだ(Forbes)。
発見された線虫は新種で「Panagrolaimus kolymaensis」と名付けられた。地下40メートルの永久凍土から見つかったこの線虫は、クリプトビオシスという休眠状態に入ることで厳しい環境を生き延びている。同じ場所にあった植物の名残を放射性炭素年代測定にかけたところ、4万5839~4万7769年前の更新世後期のものと判明したとしている。線虫がクリプトビオシスで生存していた期間としては、これまで確認された中で最長だそうだ。
同じ線虫の話題としてもう一つ。北海道大学と広島大学の研究により、体長1ミリほどの線虫が静電気を利用して空中に飛び上がり、昆虫に乗る行動を行っていることが発見されたという。線虫は世界中に存在するものの拡散方法は分かっていなかった(読売新聞)。
研究チームは、幼虫となった線虫が静電気を帯びた蓋に一瞬で移動する様子に着目。人工的に静電気を発生させると、線虫が蓋に飛び移ることが確認された。さらに、花びらで体をこすって帯電させたハチを線虫の集団に近づけると、約80匹がハチに飛び移ったという。線虫の跳躍速度は秒速1メートルで、通常の這い移動の速度の1000倍に達したとしている。これにより、線虫が自然界に広がる方法についての謎が一部解明されたとしている。
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