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27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、ハイテク関連に売り
*16:47JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、ハイテク関連に売り
27日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比6.36ポイント(0.20%)安の3216.67ポイントと小幅に続落した。
米中対立の警戒感がくすぶる流れ。米財務省の高官は26日、バイデン政権は米国と同盟国の安全保障を確保するため、中国に対し「的を絞った行動」の用意をしていると述べた。半導体分野を巡る対立に関しても、解決の糸口はつかめていない。中国は8月から半導体製造に不可欠なレアメタルの輸出を許可制にする。米国は昨年秋以降、先端半導体の中国輸出を制限。輸出許可制は対抗措置との見方だ。中国の景気支援スタンスが改めて材料視され、底堅く推移していたものの、指数は引けにかけてマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.7%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.5%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.0%安、フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が1.8%安で引けた。
医薬品株も安い。通化東宝薬業(600867/SH)が3.2%、湖南方盛製薬(603998/SH)が2.3%、昆薬集団(600422/SH)が2.0%、人福医薬集団(600079/SH)が1.7%ずつ下落した。エネルギー株、素材株、不動産株、公益株、証券株、インフラ関連株なども売られている。
半面、銀行・保険株はしっかり。中国農業銀行(601288/SH)が1.7%、中国工商銀行(601398/SH)が1.5%、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%、中国人民保険集団(601319/SH)が1.3%ずつ上昇した。消費関連株、空運株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.19ポイント(0.44%)高の273.64ポイント、深センB株指数が5.08ポイント(0.42%)高の1202.39ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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