26日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で反落、中国政策期待で下値は限定

2023年7月26日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.4%安で反落、中国政策期待で下値は限定
26日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比69.26ポイント(0.36%)安の19365.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が55.01ポイント(0.83%)安の6549.19ポイントとそろって反落した。売買代金は874億9210万香港ドルに縮小している(25日は1421億620万香港ドル)。


売り圧力が意識される流れ。前日のハンセン指数は4.1%高と急伸(上昇率は今年2番目の大きさ)し、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。米金利動向も気がかり。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、日本時間27日未明に発表される。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国当局の景気支援スタンスが引き続き相場を支えている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.7%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.1%安、石油・化学大手の中国石油化工(386/HK)が3.5%安と下げが目立った。


自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が6.9%、長城汽車(2333/HK)が3.8%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が1.5%ずつ下落した。


スマートフォン部材の銘柄群もさえない。高偉電子(1415/HK)が2.9%安、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%安、瑞声科技HD(2018/HK)が1.5%安、丘タイ科技(1478/HK)が1.0%安で引けた。


半面、レアアース・非鉄関連の銘柄は物色される。ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が3.6%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が3.1%、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.4%ずつ上昇した。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%安の3223.03ポイントで取引を終了した。石油株が安い。自動車株、ハイテク株、インフラ関連株、運輸株、銀行株なども売られている。半面、不動産株は高い。医薬品株、公益株、素材株も買われた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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