今日の為替市場ポイント:米追加利上げを想定してドルは下げ渋る可能性

2023年6月22日 07:56

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記事提供元:フィスコ

*07:56JST 今日の為替市場ポイント:米追加利上げを想定してドルは下げ渋る可能性
21日のドル・円は、東京市場では141円29銭まで下落した後、142円11銭まで反発。欧米市場では142円36銭まで買われた後、一時141円68銭まで反落し、141円89銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に141円台で推移か。米追加利上げを想定してドルは下げ渋る可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日に開かれた下院金融サービス委員会の公聴会で証言を行った。年内2回の追加利上げが実施されるとの見通しが盛り込まれたことについてパウエル議長は「経済がほぼ予想通りに推移した場合にどうなるかをかなり正確に推測したものだ」と述べた。一方、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は「年内は政策金利を現行水準に据え置くべき」との考えを示したことから、米長期債利回りは上げ渋った。市場参加者の多くは年内1回の追加利上げを想定しているが、2回の追加利上げについては懐疑的な見方が多いようだ。世界経済の減速が懸念されており、米政策金利見通しは引き続き不透明であることから、リスク選好的なドル買いが一段と拡大する可能性は低いとみられる。《CS》

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