19日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、不動産と金融に売り

2023年6月19日 16:50

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記事提供元:フィスコ

*16:50JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、不動産と金融に売り
週明け19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比17.53ポイント(0.54%)安の3255.81ポイントと3日ぶりに反落した。


国内景気の先行き不安がくすぶる。5月の経済指標が総じて弱い内容となるなか、証券ブローカー各社が中国の2023年経済成長見通しをそろって引き下げた。売り圧力も意識される。上海総合指数は先週、5月22日以来、約1カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。他方、中国国務院(内閣に相当)は16日の常務会議で、経済の持続的な回復に向け、より有効な措置を講じる方針を確認。経済対策に対する期待感は高まるものの、具体的な内容を見極めたいとするムードも広がっている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、不動産の下げが目立つ。格力地産(600185/SH)が3.8%安、新城控股集団(601155/SH)が3.5%安、金地集団(600383/SH)と信達地産(600657/SH)がそろって3.2%安で引けた。


金融株もさえない。興業銀行(601166/SH)が3.5%、中国農業銀行(601288/SH)が1.7%、中国人寿保険(601628/SH)が3.7%、中国平安保険(601318/SH)が2.3%ずつ下落した。素材株、エネルギー株、不動産株、ゼネコン株、酒造・食品株、医薬品株なども売られている。


半面、ハイテク株は急伸。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)がストップ(10.0%)高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が9.6%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.8%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.3%で取引を終えた。公益株、自動車株、軍事関連株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.70ポイント(0.26%)安の272.05ポイント、深センB株指数が1.62ポイント(0.14%)安の1138.53ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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