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アルバイトする40~70代、6割超が「経済的ゆとりない」 マイナビ調査
現在経済的なゆとりがあるかの問いと答え(画像: マイナビの発表資料より)[写真拡大]
マイナビ(東京都千代田区)は18日、「ミドルシニアとシニア層のアルバイト」に関する調査結果を発表した。経済的にゆとりがないと感じている人が6割を超え、70歳を超えて働きたい人の割合が増加している。リスキリング(学び直し)の必要性を感じている人も4割以上いることが分かった。
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アルバイトを行う40~50代のミドルシニア層と60~70代のシニア層に経済的ゆとりがあるか聞いたところ、「あまりゆとりがない」と「全くゆとりがない」と回答した割合が前年から4.3ポイント増加した。物価上昇などの影響が生活を圧迫していると見られる。
70歳を超えて働きたい人も前年から3.5ポイント増えて15.5%となった。2021年4月の法改定で、企業には70歳までの就業機会確保が努力義務として課されている。高齢者の就業者数は2004年から18年連続で伸長しており、2021年には909万人で過去最高となっている。不透明な社会への不安や物価上昇などを背景に、今後も増加する見込みだ。
リスキリングを必要と感じている人は40代では55.7%と過半数以上を占めた。50代でも47.5%。60~70代でも2~3割が必要性を感じていると明らかになった。
必要と感じる理由で最も多かったのが「収入を増やしたいため」(51.4%)。収入を増やしたいためと回答した人に、どのような分野で学び直しをしたいか聞くと、「IT技術」「パソコンスキル」などが多かった。その他、「介護・副詞」や「大型運転免許」「英語・語学」なども挙げられた。
定年退職後にアルバイトに就業した人に、やりがいについても質問した。「思ったよりやりがいがある」が45.7%で、「思ったよりやりがいがない」が16.8%だった。特に女性はやりがいを感じている比率が高かった。
調査は、全国の40~70代男女を対象に2月15日~20日にインターネットで実施。回収数はアルバイト就業者が4819、現在無職でアルバイト・パートに就業希望が1755。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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