ウォーレン・バフェット氏の日本株投資、総合商社に続く次なるターゲットとは?

2023年4月21日 12:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■バフェット氏の投資基準に合う日本株とは?

 ウォーレン・バフェット氏が日本株に追加投資するという発表は、株式市場に大きな波紋を広げた。同氏は総合商社5社に対し、最大7.4%の保有比率を明らかにした。今後も9.9%までの買い増しを目指すという。このニュースにより、総合商社株は急騰し、日経平均株価も2万8500円台を回復した。

 バフェット氏の次の狙いは何かということが、マーケットの関心事となっている。同氏の選択基準は一般的なものとは異なる。総合商社5社は、多様な商品やサービスを扱い、自社の投資会社と似たようなビジネスモデルを持つ。また、割安な株価や株主還元策も同氏の好みに合う。

 では、総合商社以外にも、同じような条件を満たす銘柄はないのだろうか。オールドエコノミー系で分かりやすい業態であり、割安株であり、増配や自己株式取得などの株主還元策に積極的であり、世界的なプレゼンスがある銘柄であれば、バフェット氏の目に留まる可能性があると考えられる。

■バフェット氏におすすめしたい日本株3セクター

 そこで、今回は鉄鋼株、オートバイ株、産業ロボット株をピックアップしてみた。これらの銘柄は、以下の理由でバフェット氏におすすめしたい。

【鉄鋼株】高品質と技術力で世界に挑む

 第一に、鉄鋼株である。鉄鋼はインフラ整備や自動車産業などに欠かせない素材であり、需要が安定している。また、中国やインドなどの新興国ではまだまだ成長余地がある。日本の鉄鋼メーカーは高品質な製品や技術力で世界的に競争力がある。しかし、コロナ禍や原材料高などの影響で株価は低迷しており、PERやPBRは低水準にある。一方で配当利回りは高く、自己株式取得も積極的に行っている。

 JFEホールディングス<5411>(東証プライム)、日本製鉄<5401>(東証プライム)、神戸製鋼所<5406>(東証プライム)、合同製鉄<5410>(東証プライム)、中部鋼鈑<5461>(東証プライム)、大和工業<5444>(東証プライム)、東京製鉄<5423>(東証プライム)

【オートバイ株】割安で高付加価値な製品を提供

 第二に、オートバイ株である。オートバイは世界的に人気が高く、特にアジアや南米などの新興国では需要が拡大している。日本のオートバイメーカーはブランド力や技術力で世界的にシェアを獲得しており、高付加価値な製品を提供している。しかしコロナ禍や円高などの影響で株価は低迷しており、PERやPBRは低水準にある。

 ホンダ<7267>(東証プライム)、ヤマハ発動機<7272>(東証プライム)、川崎重工業<7012>(東証プライム)、スズキ<7269>(東証プライム)

【産業ロボット株】自動化や省人化の需要に応える

 第三に、産業ロボット株である。産業ロボットは、自動化や省人化の需要に応える高度な技術を持つ。日本の産業ロボットメーカーは、世界的にシェアを獲得しており、高品質な製品やサービスを提供している。株価はコロナ禍の影響で下落したが、回復基調にある。また、自己株式取得や増配などの株主還元策にも積極的である。

 不二越<6474>(東証プライム)、安川電機<6506>(東証プライム)、ダイヘン<6622>(東証プライム)、FUJI<6134>(東証プライム)

 以上のように、鉄鋼株、オートバイ株、産業ロボット株は、バフェット氏の投資スタイルに合致する銘柄といえる。同氏が日本株に興味を持っていることは明らかである。今後も同氏の動向に注目していきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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