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14日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、非鉄株と産金株に買い
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で続伸、非鉄株と産金株に買い
14日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比94.33ポイント(0.46%)高の20438.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.95ポイント(0.57%)高の6914.40ポイントとそろって続伸した。売買代金は1083億6390万香港ドルとなっている(13日は1099億9510万香港ドル)。
市況高が相場を支える流れ。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要産品の先物価格が軒並み上昇した。NY市場では金先物価格が前日比で1.5%高と続伸し、約1年1カ月ぶりの高値を付けている。また、本土株が上げ幅拡大で取引を終了したことも好感されている。ただ、指数は一時マイナス圏で推移。中国の景気持ち直しや、生成型AI(人工知能)サービスの期待感などの買いが一巡したとの見方もあった。模様眺めのスタンスも漂う。中国では来週、17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などの公表を控えている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が7.2%高、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が5.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、非鉄が高い。上記した中国宏橋集団のほか、新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.2%、中国アルミ(2600/HK)が6.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.6%ずつ上昇した。
産金セクターも急伸。中国黄金国際資源(2099/HK)が5.3%高、霊宝黄金(3330/HK)が4.7%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.8%高、招金鉱業(1818/HK)が1.6%高と値を上げた。
海運・港湾セクターも物色される。海豊国際HD(1308/HK)が4.2%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が3.5%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.8%高、招商局港口HD(144/HK)が3.0%高、天津港発展HD(3382/HK)が1.7%高で引けた。
半面、マカオのカジノ銘柄もさえない。金沙中国(1928/HK)が3.2%安、美高梅中国HD(2282/HK)が1.3%安、澳門博彩HD(880/HK)と永利澳門(1128/HK)がそろって1.0%安で取引を終えた。カジノビジネスの競争激化が懸念されている。日本政府は14日、大阪府と大阪市が共同提出したカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の整備計画を認定した。
他の個別株動向では、民営デベロッパーの融創中国HD(1918/HK)が7.4%安と続落している。同社株は13日、決算発表の遅延を解消し、約1年ぶりに取引再開。経営不安が払しょくされず、前日は55.5%安と急落している。
一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%高の3338.15ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、公益株、金融株、エネルギー株、医薬品株、素材株なども買われた。半面、酒造株は安い。食品株、空運株、小売株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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