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12日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、ITハイテクに買い
*16:52JST 12日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、ITハイテクに買い
12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.61ポイント(0.41%)高の3327.18ポイントと3日ぶりに反発した。
中国景気の持ち直し継続が改めて意識される流れ。前日引け後に公表された3月の中国金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回った。より広範囲な与信や流動性の指標となる社会融資総量に関しても、予想を大幅に超えている。ただ、上値は重い。中国ではあす13日に3月の貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが明らかにされることもあり、内容を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ITハイテクの上げが目立つ。光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)がストップ(10.0%)高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が6.7%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.5%高、通信インフラ設備メーカー大唐電信科技(600198/SH)と携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)がそろって2.8%高で引けた。ほか、通信キャリアの中国聯通(600050/SH)が7.6%高、中国電信(601728/SH)が6.0%高、中国移動(600941/SH)が2.8%高と値を上げている。
金融株もしっかり。中信銀行(601998/SH)が3.3%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.4%、中国工商銀行(601398/SH)が1.3%、中国太平洋保険(601601/SH)が2.4%、中国人民保険集団(601319/SH)が1.9%ずつ上昇した。エネルギー株、不動産株、公益株、素材株、ゼネコン株なども買われている。
半面、消費関連株は総じてさえない。ホテルの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が9.6%安、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が4.9%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.9%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.8%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.5%安、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.3%安で取引を終えた。医薬品株、空運株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント(0.34%)高の294.61ポイント、深センB株指数が5.68ポイント(0.47%)安の1190.02ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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