住友金属鉱山、独自技術でリチウム生産へ 南米での生産を検討

2023年4月12日 11:33

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記事提供元:スラド

電気自動車(EV)用電池などに使われるリチウムは、これまで中国での生産に依存する部分が大きかった。NHKによれば、生産量の13%、製錬の工程においては58%を占めるという。そんな中、日経新聞の記事によれば、住友金属鉱山は純度の低い原材料から高効率でリチウムを抽出できる独自技術にめどを付けたという。これを用いて2028年にも生産を始めるそうだ(日経新聞)。

同社が開発したのは抽出期間を従来の1年程度から1週間程度に大幅に削減するというもの。塩分を含んだ水からリチウムを抽出するのに必要な吸着剤開発にメドをつけ、実現可能になったという。現在、同社ではアルゼンチンやチリなど南米の塩湖での生産を検討しているとしている。 

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