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30日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で5日ぶり反発、エネルギー関連に買い
*17:09JST 30日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で5日ぶり反発、エネルギー関連に買い
30日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比21.19ポイント(0.65%)高の3261.25ポイントと5日ぶりに反発した。
前日までの続落を受け、ひとまず買い戻しが先行する流れ。中国人民銀行(中央銀行)が今週に入り、厚めの資金供給を続けていることもプラスだ。人民銀は30日、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で1750億人民元を市中供給。先週は吸収超だったが、今週は本日までに累計で差引6290億人民元を供給している。ただ、上値は重い。中国の経済情勢や企業業績の動向を見極めたいとするスタンスが強まっているほか、米中対立の警戒感もくすぶっている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が7.0%高、陝西煤業(601225/SH)が6.4%高、中国神華能源(601088/SH)が3.2%高、中国石油化工(600028/SH)が2.4%高で引けた。
エアラインや空港、ホテルの旅行関連も高い。中国南方航空(600029/SH)が4.5%、中国国際航空(601111/SH)が3.5%、上海国際機場(600009/SH)が3.0%、広州白雲国際機場(600004/SH)が2.6%、上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が5.6%、北京首旅酒店(600258/SH)が2.9%ずつ上昇した。
消費関連株もしっかり。酒造の重慶ビール(600132/SH)が4.9%高、家電の海爾智家(600690/SH)が3.1%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.7%高、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.5%高で取引を終えた。公益株、インフラ関連株、素材株、医薬品株、ハイテク株、銀行・証券株なども買われている。
半面、通信ネットワーク株はさえない。中国衛通(601698/SH)が5.7%、中国電信(601728/SH)が3.8%、中国聯通(600050/SH)が3.1%、中国移動(600941/SH)が2.8%ずつ下落した。保険株、不動産株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.62ポイント(0.90%)高の294.33ポイント、深センB株指数が4.31ポイント(0.36%)高の1188.90ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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