北越メタル、メイコー、ACCESSなど/本日の注目個別銘柄

2023年3月14日 16:07

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記事提供元:フィスコ


<8308> りそなHD 636 -64.4大幅続落。米SVBの経営破綻をきっかけに米金融株の下げが止まらず、本日の東京市場でも銀行株は軒並み大幅安の展開になった。米国では大規模な銀行向け安全措置などが新たに発表されたものの売り圧力は収まらず、地銀株指数は一時12%も急落。とりわけ、ファースト・リパブリック・バンクの株価は61.8%安、ウェスタン・アライアンス・バンコープは47.1%安。同社の下落率もここ3営業日で2割の水準に達す。

<6787> メイコー 2548 -333急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の115億円から90億円、前期比32.1%減にまで引き下げ。半導体不足による自動車の減産やスマートフォン需要低迷などの厳しい事業環境が足元で一段と厳しさを増しているとしている。想定以上の業績伸び悩みがネガティブサプライズにつながる形へ。年間配当金は従来計画の52円から55円に引き上げているが、支援材料とはならず。

<6997> 日ケミコン 2114 -159大幅続落。未定としていた23年3月期の配当金を無配とすることを前日に発表している。これで4期連続での無配となることに。会社側では、今後の事業環境や財務状況等を勘案した結果、現時点においては財務体質基盤の強化を図ることが最重要であるとしている。復配の有無に関する見方は五分五分であったとみられるが、直近では業績上方修正を行っていたこともあって、期待感は高まりつつあったようだ。

<4813> ACCESS 892 -99急落。前日に23年1月期決算を発表、営業損益は17.1億円の赤字で従来予想の15億円の赤字を下回った。また、長期前払費用償却を特別損失に計上、純損益は26.8億円の赤字に。一方、24年1月期営業利益は5億円と4期ぶりに黒字転換を見込む。ネットワーク事業の赤字解消が主因となるもよう。ただ、黒字転換は織り込み済みで材料出尽くし感が優勢に。なお、米SVBに1100万ドルの預金を有しているとも発表。

<3475> グッドコムA 772 -79大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.5億円で前年同期比2.5億円の損益改善となっている。リテールセールスの販売好調が業績伸長の背景となっている。第1四半期は例年不需要期であり、通期業績計画に対する進捗率は低いものの、順調なスタートにはなる形へ。ただ、22年10月決算発表直後に急騰した経緯もあり、大きなサプライズが乏しかったことから、いったん出尽くし感が強まる状況とみられる。

<2301> 学情 1486 +11反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は1.2億円の赤字で前年同期比3億円の損益改善となっている。通期営業利益は21.7億円で前期比34.0%増の見通しを据え置いているが、通期での損益改善幅は5.5億円であり、立ち上がりは順調と捉えられているようだ。Re就活の新規会員登録数は4カ月連続で前年同時期を上回っており、2月には週間新規会員登録数の過去最高を記録しているもよう。

<6638> Mimaki 675 +59大幅反発。欧州子会社の販売取引においてEUによるロシア向け制裁措置違反の可能性がある事が判明したため、遅延していた第3四半期の決算を前日に発表。累計営業益は31.3億円で前年同期比36.8%増。通期予想は従来の34.2億円から40億円に引き上げた。販売価格の見直しや粗利率の高い新製品の販売拡大などが背景。不透明要因の払拭、並びに想定以上の好決算をポジティブ視する動きが優勢に。

<3921> ネオジャパン 859 -80大幅反落。前日に23年1月期決算を発表、営業利益は12.4億円で前期比0.5%減となり、従来予想の10.9億円を上回った。一方、24年1月期は9.4億円で同24.4%減の見通しとしており、ネガティブに捉えられた。広告宣伝費や人件費の増加を見込んでいるもよう。年間配当金は前期比3円増の23円配当を計画しているが、株主優待制度は廃止すると発表。前期は年に2回、クオカード500円分が贈呈されていた。

<7059> コプロHD 1231 +60大幅反発。23年3月期の期末配当金の引き上げを発表している。従来予想の30円から40円に引き上げ、年間配当金は前期比10円増配の50円となる。今期業績予想の上方修正に加えて、来期以降の業績拡大にも一定の目途が整いつつあることを背景としているもよう。前日終値ベースでの配当利回りは4.3%の水準となり、利回り妙味も高まる状況となっている。

<5446> 北越メタル 1886 +246急騰。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の9.5億円から11.5億円、前期比19.1億円の損益改善となるもよう。売上高は想定線ながら、経費の圧縮効果が奏効するようだ。上振れ幅は想定以上との見方に。また、年間配当金も従来計画の70円から85円にまで引き上げ。前日終値ベースでの配当利回りは5.2%の高水準となる。《ST》

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