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7日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、不動産株に売り継続
*16:55JST 7日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、不動産株に売り継続
7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比36.93ポイント(1.11%)安の3285.10ポイントと続落した。
様子見ムードが強まる流れ。中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中とあって、政策動向を見極めたいとスタンスが広がった。中国貿易統計の内容も嫌気される。昼頃に公表された今年1〜2月の統計では、輸入が前年同期で縮小。内需の弱さが意識されている。中国景気の早期持ち直しが期待され、指数は小高く推移していたが、後場からマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。格力地産(600185/SH)が3.5%安、新城控股集団(601155/SH)が2.6%安、金地集団(600383/SH)が2.3%安、保利地産(600048/SH)が1.5%安とそろって続落した。
ITハイテク株も安い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.0%、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が4.6%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.5%、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.0%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.0%ずつ上昇した。
医薬品株もさえない。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.0%安、北京同仁堂(600085/SH)が2.3%安、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が2.2%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が1.8%安で引けた。消費関連株、素材株、運輸株、保険・証券株なども売られている。
半面、エネルギー株は高い。中国石油化工(600028/SH)が3.1%、中海油田服務(601808/SH)が2.8%、中国神華能源(601088/SH)が2.6%、中国石油天然気(601857/SH)が2.4%ずつ上昇した。銀行株、産金株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.18ポイント(0.73%)安の295.04ポイント、深センB株指数が6.45ポイント(0.53%)安の1220.73ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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