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3日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、通信ネットワーク関連に買い
*16:58JST 3日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、通信ネットワーク関連に買い
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比17.74ポイント(0.54%)高の3328.39ポイントと反発した。昨年7月以来、約8カ月ぶりの高値水準を終値ベースで回復している。
中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。取引時間中に公表された今年2月の財新中国サービス業購買担当者指数(PMI、民間集計)は55.0となり、市場予想(54.5)以上に前月(52.9)から改善した。これより先、1日に公表された官民の製造業PMIも大幅に上振れている。中国の経済対策に対する期待も根強い。国政助言機関の全国政治協商会議は4日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は5日に開幕する。政策の恩恵を受けやすい銘柄群に買いが先行した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、通信・ネットワーク関連の上げが目立つ。中国衛通(601698/SH)が7.4%高、中国移動(600941/SH)が2.6%高、中国聯通(600050/SH)が2.0%高、中国電信(601728/SH)が1.6%高で引けた。中国は産業と経済のデジタル化を加速する方針。業績が拡大すると期待されている。
ゼネコン株も高い。中国交通建設(601800/SH)が6.2%、中国中鉄(601390/SH)が5.2%、中国建築(601668/SH)が3.7%、中国鉄建(601186/SH)が3.5%ずつ上昇した。国内では今年、新規専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)の前倒し発行額が大幅に増額されている。インフラ投資の加速が改めて意識された。
石油関連株もしっかり。中国石油化工(600028/SH)が3.5%高、中国石油天然気(601857/SH)が2.6%高、中海油田服務(601808/SH)が1.6%高で取引を終えている。タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)も3.4%高と値を上げた。不動産株、公益株、運輸株、半導体株、銀行株なども買われている。
半面、酒造株はさえない。重慶ビール(600132/SH)が1.5%、舎得酒業(600702/SH)と山西杏花村フェン酒(600809/SH)がそろって1.2%ずつ下落した。素材株、医薬品株、保険株、IT関連株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.72ポイント(0.24%)高の297.55ポイント、深センB株指数が3.35ポイント(0.27%)高の1227.03ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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