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2日の中国本土市場概況:上海総合0.05%安で3日ぶり小反落、消費関連に売り
*17:08JST 2日の中国本土市場概況:上海総合0.05%安で3日ぶり小反落、消費関連に売り
2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.69ポイント(0.05%)安の3310.65ポイントと3日ぶりに小反落した。
売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日までの続伸で、約7カ月半ぶりの高値水準を回復していた。米金利の上昇や、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収も重しとなっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景況感の改善や、産業支援策の期待などを支えに、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が2.8%安、格力地産(600185/SH)が2.7%安、新城控股集団(601155/SH)が1.6%安、保利地産(600048/SH)が1.4%安で取引を終えた。
消費関連株も安い。酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が1.9%、自動車の長城汽車(601633/SH)と化粧品の上海家化聯合(600315/SH)がそろって1.6%、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が1.3%ずつ下落した。
医薬品もさえない。人福医薬集団(600079/SH)が2.3%安、天士力医薬集団(600535/SH)が1.8%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.3%安と値を下げた。素材株、半導体株、証券株なども売られている。
半面、ゼネコン株は高い。中国交通建設(601800/SH)が6.0%、中国鉄建(601186/SH)が3.5%、中国中鉄(601390/SH)が2.6%、中国建築(601668/SH)が2.4%ずつ上昇した。
通信ネットワークの関連銘柄も連日で動意づいている。中国衛通(601698/SH)がストップ(10.0)%高、江蘇亨通光電(600487/SH)が4.8%高、航天信息(600271/SH)が2.9%高、中国聯通(600050/SH)が2.4%高、三六零安全科技(601360/SH)が1.9%高、東方通信(600776/SH)が1.4%高で引けた。当局の「産業と経済のデジタル化」を加速する方針が手がかり。業和信息化部(工業情報化部)は1日、将来的に国をけん引する新興産業について、5G通信や産業用モノのインターネット(IIoT)、スマートコネクテッドカーなどを列挙した。エネルギー株、運輸株、銀行・保険株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.41ポイント(0.14%)高の296.83ポイント、深センB株指数が1.18ポイント(0.10%)高の1223.68ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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