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【注目銘柄】クオールホールディングスは3Q経常増益業績を手掛かりに下値に内需割安株買い続く
■昨年来高値奪回に弾み
クオールホールディングス<3034>(東証プライム)は、ドラッグストア株が既存店の月次売上高が伸び悩んだとして軒並み安となっており、同社株にも連想売りが波及している。ただ同社の調剤薬局の処方箋応需枚数は、直近の今年1月も前年同月比プラスが続いており、今年2月3日に発表した今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)の経常利益、純利益が、それまでの四半期決算と異なり増益をキープして着地したことを手掛かりに内需割安株買い続いており、下ヒゲを伸ばして確認した25日移動平均線で下値抵抗力も発揮している。テクニカル的にも、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、さらに株式需給的に信用売り残が買い残を上回る売り長となっており、どちらも今後の株高側面支援材料視されている。
■処方箋応需枚数は続伸し昨年12月発売の抗原検査キットも寄与
同社の今3月期3Q業績は、売り上げ1261億100万円(前年同期比1.2%増)、営業利益68億4100万円(同1.2%減)、経常利益70億9400万円(同0.3%増)、純利益41億5800万円(同0.1%増)と増減マチマチで着地したが、経常利益、純利益は第1四半期、第2四半期の微減益が増益とプラス転換した。調剤薬局事業の売り上げは、処方箋応需枚数が、1107万4000枚(同3.2%増)と続伸してプラスとなったが、セグメント利益は、薬価改定や調剤報酬改定で処方単価が、前年同期を下回り伸び悩んだ。ただ医療関連事業で昨年12月にグループ子会社が製造販売承認を取得した新型コロナウイルス感染症の抗原検査キット「デカルナ スティック」の販売を開始したことや全国のグループ薬局で電子処方箋の対応を進める薬局DXを加速させることなどから経常利益、純利益は増益を維持した。この3Qまでの3カ月単位の純利益は、第1四半期の10億100万円が第2四半期に13億6500万円、3Qは17億9200万円と回復を示している。
今3月期通期業績は、期初予想通り売り上げ1800億円(前期比8.3%増)、営業利益120億円(同21.8%増)、経常利益120億円(同18.9%増)、純利益65億円(同18.4%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新する。また今期配当は、普通配当を前期の28円からら30円に引き上げ、創業30周年の記念配当2円を上乗せして年間32円(前期実績28円)へ増配を予定している。
■GC示現、信用好需給も加わりPER6倍の割り負け修正に弾み
株価は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の第7波関連人気でつけた昨年7月の昨年来高値1517円から感染収束とともに1117円まで調整したが、今期3Q業績をテコに1197円までリバウンドし、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。また信用倍率も0.44倍とやや売り方不利となっている。PERは6.6倍、PBRは0.99倍と割り負けており、昨年来高値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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