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31日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で5日ぶり反落、ハイテクと医薬に売り
*17:11JST 31日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で5日ぶり反落、ハイテクと医薬に売り
31日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.65ポイント(0.42%)安の3255.67ポイントと5日ぶりに反落した。
売り圧力が意識される流れ。本土市場は春節(旧正月)連休前から取引再開した30日までの上昇で、上海総合指数が約5カ月ぶりの高値水準を回復していた。中国のリオープン(経済再開)進展や景況感の改善などで朝方は小高く推移したものの、好材料出尽くし感が浮上するなか、指数は程なくマイナス圏に沈んでいる。31日公表された1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.1となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに上回っている。
また、米国の対中圧力も改めて警戒。通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)に対し、米バイデン政権が全面的な輸出禁止措置を検討しているもよう——などと報じられた。これまでは輸出を認めていた製品についても、許可を停止する方針を複数の米企業に通知したという。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。ソフトウエア開発の中国軟件与技術服務(600536/SH)が6.0%安、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が3.8%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)と業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)がそろって1.8%安で引けた。
医薬品株も安い。ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が4.2%、薬明康徳(603259/SH)が3.2%、人福医薬集団(600079/SH)が2.8%、北京同仁堂(600085/SH)が2.5%ずつ下落した。金融株、食品・酒造株、空運株なども売られている。
半面、不動産株はしっかり。新城控股集団(601155/SH)が2.5%、金地集団(600383/SH)が2.2%、緑地HD(600606/SH)が1.6%、保利地産(600048/SH)が1.4%ずつ上昇した。素材株、エネルギー株、自動車株、公益株、インフラ関連株、海運株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.51ポイント(0.17%)高の299.55ポイント、深センB株指数が18.15ポイント(1.48%)安の1205.98ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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