関連記事
10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で7日ぶり反落、金融株下げ主導
*16:50JST 10日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で7日ぶり反落、金融株下げ主導
10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比6.58ポイント(0.21%)安の3169.51ポイントと7営業日ぶりに反落した。
売り圧力が意識される流れ。上海総合指数は前日まで6連騰し、約1カ月ぶりの高値水準を回復していた。ただ、下値は限定的。中国リオープン(経済再開)の進展や、当局の景気重視スタンスが相場を下支えしている。中国人民銀行(中央銀行)の共産党委員会書記を務める郭樹清氏(中国銀行保険監督管理委員会主席を兼任)はこのほど、「中国の経済成長は迅速に正常化する」との見解を示した上で、民間企業への支援を強化し、プラットフォーム企業の健全な発展を促す方針を表明した。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導する。興業銀行(601166/SH)が1.7%安、招商銀行(600036/SH)が1.4%安、中国平安保険(601318/SH)が3.3%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安で引けた。
素材株も安い。北京金隅集団(601992/SH)が4.0%、万華化学集団(600309/SH)が2.4%、廈門タングステン業(600549/SH)が1.9%、八一鋼鉄(600581/SH)が1.7%ずつ下落した。建築材料大手の北京金隅集団に関しては、通期業績の減益見通しが嫌気されている。
発電株もさえない。華電国際電力(600027/SH)が2.0%安、大唐国際発電(601991/SH)が1.8%安、華能国際電力(600011/SH)が1.5%安と値を下げた。エネルギー株、公益株、運輸株、軍事関連株なども売られている。
半面、消費関連株は物色される。百貨店の王府井集団(600859/SH)が8.1%、酒造の舎得酒業(600702/SH)が4.6%、自動車の長城汽車(601633/SH)が3.6%、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.9%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.8%ずつ上昇した。医薬品株、半導体株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.00ポイント(0.34%)安の287.99ポイント、深センB株指数が2.14ポイント(0.18%)高の1192.16ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
スポンサードリンク