NY株式:米国株式市場は反発、金利上昇ピークアウト期待高まる

2023年1月7日 09:45

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記事提供元:フィスコ

*09:45JST NY株式:米国株式市場は反発、金利上昇ピークアウト期待高まる
ダウ平均は700.53ドル高の33,630.61ドル、ナスダックは264.05ポイント高の10,569.29で取引を終了した。

12月雇用統計が労働市場の過熱緩和を示唆したため、金利先高観が後退し上昇スタート。また、12月ISM非製造業景況指数が予想外にパンデミック以来の活動縮小域に落ち込んだため、金利上昇ピークアウトへの思惑が強まり、長期金利が一段と低下したことでハイテク株の買いが活発化し、相場全体を一段と押し上げた。ドル安で企業収益回復期待も広がり、終盤にかけて一段高となり終了した。セクター別では、半導体・同製造装置や食・生活必需品小売りの上昇が目立った。

製薬会社のバイオジェン(BIIB)は食品医薬品局(FDA)が同社とエーザイが共同開発中のアルツハイマー治療薬レオネマブを承認したため上昇。会員制倉庫型卸売り・小売りのコストコホールセール(COST)は12月の純売上が前年同月比で7%増と堅調な結果が好感され、買われた。レスリング興行のワールド・レスリング・エンターテイメント(WWE)は創業者マクマホーン氏の取締役会への復帰を発表、また、潜在的な身売りの可能性も報じられて上昇した。一方で、パ—ティー用品メーカーのパ—ティ・シティ・ホールドコ(PRTY)は業績不振で破産申請を計画しているとの報道から売られた。小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)も破産申請の可能性やアナリストの目標株価大幅引き下げで続落となった。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国、アジア諸国でモデル3とYの値下げを発表した。昨年10月に続く値下げとなる。株価は一時下落も地合いに助けられ上昇に転じた。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

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